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宮代町のクレープ販売キッチンカーが「無印良品」のシェアキッチンに 実店舗目指し

(左から)店主の渡部瞳さんと店を手伝う兄の山本遊さん

(左から)店主の渡部瞳さんと店を手伝う兄の山本遊さん

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 クレープ販売キッチンカー「ピューリント」が12月2日から、無印良品のシェアキッチン「みんなの台所」(埼玉県南埼玉郡宮代町中央1)に毎週木曜出店する。

ディプロマットクリームを使っている「ピスタチオ香るバナナ&チョコレート」

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 春日部で生まれ育ち、宮代町在住の渡部瞳さんが店主を務めるクレープ販売キッチンカー。渡部さんは、学生の頃にクレープ店でアルバイトをしたことがきっかけでクレープ作りが好きになった。「上手に作りたいと思いクレープ作りにハマった。もっと極めたいと思いクレープ販売の複数社に勤務したが、生地の配合やコンセプト、焼き方も全社違っていて面白かった」と振り返る。

 クレープを焼き続けて20年ほどになる渡部さんは、クレープの話をすると止まらなくなると言う。「もともと凝り性で、友人からは『クレープの変態』と言われることもある。私は甘党ではないが、甘党ではない人でもおいしいと言ってくれるような、生地や食材の味を感じられ、オリジナリティーのあるクレープが作りたい。感動するくらいおいししいものを提供したいと思い日々追求している」と話す。

 2018(平成30)年から宮代町のイベントなどでクレープを販売するようになり、昨年12月にキッチンカーを購入。同月クレープ販売キッチンカーとして創業し、キャンプ場やイベントで販売していた。今年4月から10月までは、町内の店を間借りしてクレープ専門店を開いていた。

 間借り店の契約終了後、今年9月に東武動物公園駅西口に開業した商業施設の中にある、飲食店営業と菓子製造・販売の一連の活動が経験できる「無印良品」のシェアキッチン「みんなの台所」への出店が決まった。

 クレープ生地は北海道産の小麦粉3種をブレンドし、養鶏場から直接買う卵や牛乳、アーモンドミルクを配合している。「生地はモチモチした食感で、生地と具の一体感が感じられ、口の中で一緒に溶けていくのが理想。甘さやしょっぱさではなく、食材の味や力を感じて、具も皮も主役として楽しんでもらいたい」と渡部さん。

 メニューは、「生ハムサラダ」(1,300円~)、「バナナ&チョコレート」(1,000円~)、「グラスフェットバターシュガー」(900円~)などがあり、価格は仕入れ状況で中身が変わることがあるため変動する。店内飲食のみで、「シードルも販売している。お酒とクレープを合わせて食べるなど気軽に楽しんでもらえたら」とも。

 渡部さんは「キッチンカーはこの施設の外や、イベントなどで営業している。今回は期限付き出店だが、ゆくゆくは自分の店が持てたら」と笑顔を見せる。

 木曜のみ営業。営業時間は11時30分~16時。

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