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春日部の老舗和菓子店が恒例の季節菓子「花餅」販売 「次世代に伝えたい」

花餅(1個=172円)。紅こうじとクチナシの天然色素で色付けしている

花餅(1個=172円)。紅こうじとクチナシの天然色素で色付けしている

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 和菓子店「御菓子司 春日部 青柳」(春日部市粕壁東1、TEL 048-752-2147)が1月20日、季節商品「花餅」の販売を始めた。

さくら餅も並ぶ

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 1900(明治33)年創業の和菓子店。4代目の小川一博さんが店主を務め、桜餅や草餅、柏餅をはじめとした季節の和菓子や、春日部市赤沼産の赤米を使った赤米道明寺などの和菓子を販売する。

 妻の小川晴美さんは、「花餅は、春日部では2月の初午(はつうま)の日に、五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災、商売繁盛を願い、お稲荷様にお供えしたことが始まりとされる、古くからある郷土菓子。当店では、季節限定商品として例年1月下旬の、縁起がよい日に販売を始める。この時期にお土産として買う方や、ひな祭りや初節句の祝い菓子として買う方も多い」と話す。

 同店では、埼玉県産の上新粉で作った弾力のある生地でこしあんを包み、生地の一部にピンク色と緑色の色付けをする。「当店は代々この形状と色。市内でも店によって違う」と晴美さん。

 晴美さんは「花餅を買うときに笑顔のお客さまが多い。この菓子を、お客さまが、お子さんやお孫さんにつないでくれているのはとてもありがたく幸せなこと。花餅を知らない若い世代の方も多いので、次世代に伝えていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は9時30分~19時30分(日曜は19時まで)。花餅の販売は4月上旬まで。

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