防災イベント「東日本大震災そして、能登半島地震から学び次の命を守るために」が12月6日、埼玉県立大学(越谷市三野宮)で開かれる。
同大学の災害ボランティアサークル「リンク」が中心となり、立教大学、立正大学、大東文化大学、聖学院大学の学生ボランティアと協力して実施するイベント。
千葉大学大学院で防災教育を研究中の高橋奈那さんが登壇し、東日本大震災で被災した経験を踏まえた防災活動の重要性などについての講演を行う。能登でのボランティア活動の報告や埼玉県内での防災活動報告を「リンク」やほかの大学のサークルが写真や文章で報告も行う。
リンクはこれまで、能登半島地震の被災地を訪問して家財整理をしたり、豪雨により多くの漂着物があった海岸を清掃したり、棚田の収穫や農家の倉庫を清掃したりするなどの支援活動を行ってきた。
同サークル代表の塚本陽香さん(3年)は「地震の被害を目の当たりにし、『災害が起こったら人間は無力で本当に命を落としてしまう存在』であることを痛烈に実感した。被災地支援で継続的に関わる中で、能登の方からも、『自分たちのようなつらい思いはしてほしくない』などの話を聞き、災害に備えることや、命を守ることの大切さを教えてもらったので、次の命を守っていきたいと思った」と話す。
高校生や大学生のみが参加できるグループワークも行う。今後の活動をより良くしていくため、災害に備え自分たちができる防災活動についてや、参加大学の取り組みを発表し、良かった点や課題点を共有する。
開催時間は13時30分~17時(グループワークは15時から)。入場無料。申し込みは11月24日まで、フォームで受け付ける。