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春日部の居酒屋「天狗樽」が30周年 帰りたくなるような家庭的な店に

出野さき江さん、美樹さん

出野さき江さん、美樹さん

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 春日部の居酒屋「天狗樽(てんぐだる)」(春日部市大沼2、TEL 048-735-1795)が7月3日、30周年を迎えた。

【写真】人気メニューのなすみそ

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 出野さき江さんが長女の美樹さんと切り盛りする居酒屋。春日部産米のほか季節の魚や野菜などを使った家庭料理を酒をと共に提供する。

 親類に飲食業に携わる人が多く、飲食業に親しみがあったさき江さん。料理が好きで、飲食店で働いた経験を生かし同店を開いた。「オープン半年ほどで、お客さんから『お母さん』と呼ばれるようになった。『ただいま』と言って来店するお客さまもいる」と話す。

 オープン当初、高校生だった美樹さんは初めのうちはアルバイトとして働き、5、6年後には一緒に店に立つようになった。美樹さんは「家庭の延長のような感じで、母に怒られることもあるが、仕事は楽しい」と話す。最近は、店内でさき江さんに「母(はは)!」と呼びかけるようになった。「同じように母を『母!』と呼ぶようになったお客さまもいる」とほほ笑む。

 来店客は近隣在住の人が多い。コロナ禍は客数が激減して不安を感じたものの、現在は回復しているという。

 人気メニューは、「なすみそ」(600円)、「とりポン酢」(700円)、「銀ダラ西京焼き」(950円)など。酒は日本酒が7割程度を占め、中でも地酒に力を入れている。地酒の価格は一合=800円から。

 30周年を迎え、今後も元気な限り店に立ち続けたいというさき江さん。「お客さまも家族のように接してきた。ここまでやって来られたのは、お客さまに恵まれているから」と話す。

 美樹さんは「これまで地道に続けてきた。変わらずに営業し続け、愛される店でいたい。お客さまが帰ってきたくなるような、ホッとできる家庭的な店でいられるのが願い」と話す。

 営業時間は17時~23時。日曜・祝日定休。

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