
春日部在住の現役大学生シンガー・ソングライター、藤井大翔(ひろと)さんの自作曲が9月20日、複数のストリーミングサービスで配信される。
藤井さんは粕壁小学校、春日部中学校出身で、現在は立教大学4年生。中学生の頃に音楽に興味を持ち始めた。自転車に乗りながら歌ったり、自宅でも歌を歌ったりする日々。大学の受験勉強中に大きなストレスを感じたが、音楽を聴くことで背中を押されたという。藤井さんは「音楽の力で人を救うこともできると身をもって体感した。私も自分らしく、音楽を通じて人を救えたらと思った」と振り返る。
大学に入学して本格的にダンスや歌のレッスンを始め、「自分の言葉で曲を紡ぎたい」と作詞作曲を開始。2月からは、韓国発の歌のオーディション番組の日本版「Mr.TROTJAPAN(ミスタートロット・ジャパン)」に出場。予選ではアンジェラアキさんの「手紙~拝啓十五の君へ~」を披露し、本選ではチームでのパフォーマンスやデュェットなどで対決した。
同番組は準決勝で敗退したものの、7月29日に2曲入りファーストシングル「あじさい」を発表した。藤井さんが作詞・作曲を手がけた「あじさい」には、美しく咲いたアジサイを見た時に、大切な人への「会いたい」という思いが浮かび、その思いをストレートに込めた曲だという。「ノスタルジーを感じるような曲にした。曲の世界観に浸ってもらえたら」と藤井さん。
今回、同シングルがアップルミュージックをはじめ各種ストリーミングサービスに配信されることに加え、イベントに出演したり、オーディションを受けたり、SNSで動画配信したりするなど、メジャーデビューを目指して活動を続けている。
藤井さんは「ずっと春日部に住んでいる。子どもの頃に遊んでいた思い出がある場所、ロビンソンやイトーヨーカドーがなくなり寂しい気持ち。小さい頃から市内のイベントに行って楽しんだが、今後は自分がイベントに出演する側になって、地元を盛り上げることができたら。いつかクレヨンしんちゃんの主題歌も歌いたい」と意気込みを見せる。