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首都圏外郭放水路が新たなライトアップ 水害やポンプをイメージする音や光

排水ポンプの羽根車が回転している様子をイメージした光

排水ポンプの羽根車が回転している様子をイメージした光

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 首都圏外郭放水路の新しくなった調圧水槽のライトアップデモンストレーションが9月26日に公開された。

【写真】洪水の施設への流入をイメージしたフェーズ

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 大雨による災害が増えていることから、国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所の若手従業員が中心になり、観光として楽しみながら幅広い世代の防災意識向上につながる取り組みを検討。同局・春日部市役所・東武トップツアーズの3社が「首都圏外郭放水路8つのパワーアップ計画」として、4月に「防災コンシェルジュ」を新設し、非公開だった第3立坑を含めた見学コースなどを始めた。

 今回公開したのは、新たなコース「調圧水槽ライトアップコース(仮称)」。これまでイベントに合わせて行っていたライトアップは光のみだったが、音に合わせて光を動かすなどしてパワーアップさせた。

 水害から流域を守る首都圏外郭放水路をテーマに、「大規模水害や豪雨」「洪水の施設への流入」「ポンプが回転し貯水や江戸川への排水」「未来へ向けて、皆で守る流域治水」の4フェーズを約4分間で表現。雷鳴や雨をイメージしたような音や光、排水ポンプの羽根車が回転している様子をイメージした光、水が上がっていく様子などが柱や調圧水槽内に映し出される。

 江戸川河川事務所技術副所長の延常浩次さんは「当施設は防災施設ではあるが、皆さんが『行ってみよう』と興味を持つきっかけになればと考えた。多くの方に参加してもらい、災害時にはどういう行動を取ればいいか考えてもらうきっかけにもなれば。今後もブラッシュアップしていきたい」と話す。

 「調圧水槽ライトアップコース(仮称)」は10月上旬に予約開始、11月上旬にコース開始予定。

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