3密を避けて新しい生活様式へ!

食べる 暮らす・働く 学ぶ・知る

春日部のNPO運営「子ども食堂」が移転 「生きる力を身に着ける場所に」

NPO「地域子ども共育ステーション」代表理事の猪狩氷青さん

NPO「地域子ども共育ステーション」代表理事の猪狩氷青さん

  • 241

  •  

 NPO法人「地域子ども共育ステーション」が運営する「かすかべ子ども食堂ひなた」(TEL 048-884-8583)が5月8日、春日部市中央から同市大場に移転し活動を再開した。

「かすかべ子ども食堂ひなた」入口

 両親が共働きで忙しい子どもや居場所を必要としている子どものために毎週水曜、「かすかべ子ども食堂ひなた」として食事と居場所を無料提供している同NPO。クラウドファンディングで賛同資金を集め、市内に開催場所を借りるなどして2016年12月から展開している。これまでボランティアスタッフと寄付金で運営してきたが、今年に入り場所の移転を決めた。

[広告]

 NPO「地域子ども共育ステーション」代表理事の猪狩氷青(いがりひょうせい)さんは中国生まれ。「16歳から日本に住み、20歳で離婚しシングルマザーとなった。身近に頼れる人がいなかったため1人で2人の息子を育てながら働き、子育ての現状を知った」と振り返る。猪狩さんは将来を見据え、仕事と子育てをしながら大学に入学し会計学を学んだ。

 「大学卒業後、就職も考えたが子育てしながらでは難しい条件だったため諦めた」と猪狩さん。「小学生でも保育園のように面倒を見てくれて、習い事などもしながら遅くまで子どもをみてくれるところがあればと思った。ある時自分で作ればいいと思いついた」と話す。開業や運営に必要な実績作りのため会計業務の会社を立ち上げるなど準備に奔走したという。

 「膨大な資金が必要なのでできることからやろうと、母親が子連れで来て息抜きして楽しめるヨガ教室を開き、休みの日に子ども食堂を開いた。教室の売り上げで食堂を運営していたが、諸々の事情で移転することにした」と猪狩さん。

 「場所を探し物件をたずね回った。民間の学童保育施設を作ろうと場所を確保していたが、人手不足などで実現できなかったという人と出会い、その場所に移転することができた。運命だと思った」と話す。8日に活動再開後初めて行った子ども食堂では、おにぎりやみそ汁、サラダなどを振る舞った。「塩むすびが一番人気だった。海苔やIHコンロ、お菓子など、多くの方に差し入れをいただいた」と笑顔を見せる。

 「今後は、夏休みには皆で宿題をするイベントや料理教室、学習サポートなどを企画している」とも。「生きる力を身に着けてほしい。地域みんなで子育てできれば。私は3歳から全寮制の中育ったので、子ども食堂は誰よりも先に私の居場所となっている。私が一番救われているかもしれない」とほほ笑む。

  • はてなブックマークに追加