夏休み体験講座「わらじを編んで江戸の旅に出よう」が7月27日、春日部郷土資料館(春日部市粕壁東3)で行われた。
春日部が日光街道の宿場町「粕壁宿」として、江戸時代に栄えたことにちなみ毎年行われている同講座。わらじは稲わら製の履き物。奈良時代には使われていたとされ、旅や農作業時などをはじめ多くの場面で履かれていた。江戸時代には丈夫にするために麻や竹の皮を張るなど手を加えていたという。
脱穀した後、わら打ちなどをしたわらを組み合わせ、両手でわら縄を作る。両手を広げた長さの2.5倍ほどのわら縄を、両足の親指にかけて編み込んでいく。編み始めを間違えると途中で崩れてしまうため、苦心しながらも子どもたちは真剣に作業を進めていた。
片足のわらじを編むのに40分ほどかかり、出来上がったわらじを履いた子どもたちは、履き心地を確かめるように足踏みをしていた。参加した子どもは「意外と簡単だった。ゴワゴワしていてあまり歩けなそうだけど、いつもの靴よりも軽い」 と笑顔で話した。