春日部八幡神社(春日部市粕壁)で1月15日、しめ飾りや門松などの正月飾りや昨年のお札をたき上げる「どんと焼き」が行われた。
1330年代、鎌倉時代の元弘年間に、春日部重行により鶴岡八幡宮を模して造営されたと伝えられる春日部八幡神社。火に当たり無病息災を祈る「どんと焼き」は、「歳神様を招くために1月7日ごろまで飾る正月飾りや昨年のお守りなどを、浄火でたき上げて神様に元の場所に戻っていただくという伝統行事」と宮司の押田豊さん。
朝8時ごろから、正月飾りや昨年のお守りを持った参拝者が訪れ始め、たき上げの火に当たるなどしていた。子どもと参拝した市内在住の女性は、「春日部生まれで、昔から来ている。厄年の札やお守りを納めに来た。主人も子どものころから訪れていて、なじみがあり毎年来ている」と話していた。
押田さんは「近年、豆まきなどの行事が家庭で行われなくなっている。神社が、日本人の心の文化や伝統的な行事を守るとりでとなれたら。忙しい日々を過ごす中、時間がゆっくり流れる神社に気軽に来てほしい」と呼び掛ける。
2月3日には、年男や年女による福豆まきや奉納演芸などから成る「節分祭」を行う。