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杉戸で「協働型災害訓練」 防災知識や技術の平準化目指す

前回の様子

前回の様子

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 杉戸の彩の国いきいきセンター・すぎとピア(杉戸町、TEL 0480-33-8192 )で2月1日・2日、大規模災害に備えるための防災関係者と行政の防災訓練「第6回  協働型災害訓練」が行われる。

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 1日は、看護師や「防災ガール」代表理事田中美咲さんら、女性による女性目線のパネルディスカッション、「避難所昼食体験」ではアレルギー対応食や炊き出し体験、「避難所運営ゲーム」、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県双葉郡富岡町からの報告などのプログラムを予定。夜は近隣にある「雅楽の湯」での入浴タイムもある。

 2日は1日目の振り返りや共有、アメリカで開発された緊急時の現場での指揮系統や管理手法を標準化したシステム「ICS」についての基礎講座から実践プログラムまでを行い、2日間で防災について多くを学ぶ。

 訓練の統括責任者である豊島亮介さんは「杉戸町は、2004年の中越地震後、発災直後の対応の重要さを山古志村から学び、東日本大震災ではそれを生かして福島県富岡町などからの避難民を受け入れ、物資や食料の支援を行った」と振り返る。

 「日本各地で災害が多発しているが、現場から聞こえてくるのは、毎回同じ問題が起きているということ。防災ボランティアに意欲ある人は増えてきたが、知識や技術にバラつきがあるのも事実。それを少しでも平準化できたら」

 これまでの訓練で、一緒に学び顔見知りになったことで、被災地現場で活躍できた実例もあり、前回の参加者数は延べ200人で、回を重ねるごとに認知されつつあるとし、「引き続き『つながることは備えること』を掲げながら来るべき災害に備えていきたい」と呼び掛ける。

 参加対象者は、首都圏を含む後方支援自治体の職員や関係者、団体。地域防災に関わっているか興味がある個人・団体など。費用は1日1,000円(昼食・資料代のみの場合)から。食事・会場宿泊は事前予約制。申し込みは事務局( TEL、 048-729-6151)まで。

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