「第46回古利根川清掃」が3月3日、多くの市民が参加し行われた。主催は春日部市コミュニティ推進協議会。
古利根川河川敷は、近年イベントなどで商業利用されるなど、地域活性化のために活用されている。清掃活動は毎年恒例で行われ、今回は3836人が参加(同協議会発表)。軍手やごみ袋が配られ、市域古利根川両岸を15ブロックに分けてごみを拾った。
8時過ぎには河川敷で多くの市民が軍手をしてごみを拾う姿が見られた。本町地区会の坂田好之会長の呼び掛けにより、カヌーで河川環境の美化活動を行う「草加パドラーズ」の6人が初めて参加。坂田さんは「カワセミがいたり、桜がきれいに咲いたり、自然が豊かな古利根川沿いを活用したまちづくりがしたい」と話す。
草加市カヌー協会の中島清治代表理事は、「名勝『草加松原』の横を流れる綾瀬川が浮遊ごみで汚れているのが恥ずかしい」と、2014年ごろから綾瀬川の清掃活動を2人で始めた。現在では50人で活動しており、「草加でも春日部でも、ふるさとなど身近なところをきれいにすることは海や地球を大事にすることにつながる」と話す。
この日の古利根川は水深1メートルほどで、川の中心部分では30センチに満たないところもあり、カヌーが進まず川に降りて手で押す場面も。ごみは、泥に埋まり引っ張らないと取れないビニール袋やじゅうたんのようなもの、カップラーメンや缶、タイヤ、自転車などがあった。
何年も前から参加しているという市内在住の女性は、「ビニール袋に食べたもののごみなどを入れて川に捨てる人もいるようだ。でも以前よりはごみが減ったのでは」と話した。
雨が9時過ぎごろから本降りになり、ごみ拾いはおおむね9時30分ごろに終了。可燃物は4.13トン、不燃物は1.34トンと、粗大ごみが集まった。