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春日部・みどりスーパー、埼玉県の魅力度ランキング最下位脱却目指し総菜3種

総菜を持つ河内みどりさん

総菜を持つ河内みどりさん

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  家族経営のスーパー「みどりスーパー」(春日部市米島)が10月8日、新商品「都道府県魅力度ランキング最下位さいたまごパン」など3種の販売を始めた。

【写真】メンチカツ「都道府県魅力度ランキング最下位さいたまごメンチ」

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 1972(昭和47)年に故・塩浦禄朗さんと靜江さん夫婦が創業した家族経営のスーパー。社長は塩浦朗さん。長女で総菜部部長の河内みどりさんは、映画「翔んで埼玉」の映画から着想を得た「そこらへんの草天丼」をはじめ、ユニークな総菜を開発し、多くのメディアに出演するほか、観光バスツアーの目的地にもなっている。

 10月6日、ブランド総合研究所(港区)が「第20回 地域ブランド調査2025」を発表。都道府県別の魅力度ランキング1位は北海道、2位=京都府、3位=沖縄県。昨年46位だった埼玉県は最下位となった。

 田中章雄社長は「順位が相対的に下がったということと、『とても魅力がある』と答えた人が減り魅力度の点数も下がったことなどから最下位になった。理由を考察してみると、観光意欲度が昨年に続き最下位で、要因の一つとして考えられる。観光意欲度が低いのは『食事がおいしい』と評価する人が少なく6年連続最下位だからでは。小麦の産地でうどんがあったり、川が多いのでうなぎ店があったり、川越などの観光地があったりするなどいいものや場所があっても埼玉のイメージとしてあまり知られていない。居住意欲度は16位など、住むには良いが行ってみたい場所と思う人が少ない。最下位になった今回こそ最大のチャンス。県民の皆さんで良いところを伝えていけばいいのでは」と話す。

 ランキングを見た河内さんは「埼玉は住みやすさでは上位の印象なのに、魅力度が最下位とは悔しい。埼玉県はおいしいものがないとか、名物がないとかよく言われるが、地元に根付いたスーパーとしては、『黙っていられない。ど根性を見せたい』と思い開発した」と話す。

 開発した商品は3種。イカフライ、養鶏場「小嶋養鶏場」(立野)の卵、埼玉県産レタスを使うサンドイッチ「都道府県魅力度ランキング最下位さいたまごパン」(334円)、おこわを使い「最下位への怒りを表現した」という「道府県魅力度ランキング最下位さいたまごオコ」、ゆで卵が入ったメンチカツの「都道府県魅力度ランキング最下位さいたまごメンチ」(以上257円)。

 河内さんは「そこらへんに生えている草、もとい野菜もおいしい。イカは埼玉産ではないが、海に憧れる埼玉県民として入れずにいられなかった」と話す。

 「最下位、どん底からのスタートの方がやりがいはあるので、ここから埼玉の意地を見せていきたい。千葉県の上に行けたら」と意気込む。

 営業時間は10時~19時。日曜定休。

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