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首都圏外郭放水路、新規公開や新たな取り組み 防災意識の向上に力

新たに公開した第3立坑から続くトンネル

新たに公開した第3立坑から続くトンネル

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 国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所・春日部市役所・東武トップツアーズの3社が4月から順次、新たな見学コースの提供や取り組みを始める。

【関連画像】深さ約70メートルの第3立坑の内部

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 中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川などの増水時に各立坑から流入する河川水を、地下トンネルと調圧水槽(通称=地下神殿)にためて江戸川へ排出し、洪水を防ぐ防災施設「首都圏外郭放水路」。2018(平成30)年から防災ツーリズムを開始。これまで庄和排水機場ポンプ室、第1立坑、調圧水槽を公開し、見学ツアーを行っている。

 大雨による災害が増えていることから、同局の若手従業員が中心になり、観光として楽しみながら幅広い世代の防災意識向上につながる取り組みを検討。国民一人一人が身を守るため、災害についての知識や理解を深め行動するように、「災害の自分事化」をしてもらうことを目指した。

 3社が発表した新たな取り組みは全部で8つ。施設の説明に加え、防災意識を高めるような活動をする「防災コンシェルジュ」の新設、これまで行っていた調圧水槽のライトアップを、音楽に合わせて光を動かすなどパワーアップさせること、これまで非公開だった第3立坑を含めた見学コース「地下河川を歩くアドベンチャー体験コース」の開始など。

 そのほか、同施設をゲーム「マインクラフト」に再現し、ゲームを通して学べる「マインクラフト防災学習コース」の開始や、小学校の探究学習プログラムへ防災教育学習プログラムの提供もする。日本語の みで提供していたガイドは多言語翻訳システムを使い21カ国語に対応する。2月に開始した春日部市(旧庄和町)に伝わる「火伏の龍(りゅう)」伝説にまつわる謎解き企画の提供、埼玉県や春日部市と連携した周遊型のイベントも開催していく。

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