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越谷のコーヒー豆自販機が話題 「24時間コーヒー豆を」自家焙煎店主考案で

店主の佐野惠一郎さん。種類は週ごとに変わるが6種のコーヒー豆が並ぶ

店主の佐野惠一郎さん。種類は週ごとに変わるが6種のコーヒー豆が並ぶ

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 越谷の自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆店「豆工房コーヒーロースト オリティエ」(越谷市宮本町3、TEL 048‐969‐5666)の店頭に設置した、24時間コーヒー豆を買える自動販売機が話題となっている。

瓶入りのコーヒー

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 30種ほどのコーヒー豆を取り扱い、焙煎し販売する同店は2017(平成29)年4月に創業した。店主の佐野惠一郎さんは、菓子会社で販売などをした後、コーヒーの自家焙煎店に2012(平成24)年11月に入社。「甘いコーヒー牛乳やカフェラテなどは飲んでいたが、それまではコーヒー自体のおいしさが分からなかった」という。

 焙煎などの知識は無かった佐野さんだが、「面白そうだと興味が湧いた」と振り返る。コーヒーを提供していく中で、「お客さまが喜んでくれたり、『やっぱり違うね』などと声を掛けてくれたり、品質や鮮度が良いコーヒーを毎日3~4種の飲み比べをしていたら飲めるようになり、大好きになった」と言う。

 4年ほど働いている中で、「自分のできることで最大限お客さまを喜ばせたい」と思い独立した。「大変なこともあるが、『今日はどんなお客さまが来るのかな』などと思い、毎日楽しくて仕方ない」と笑顔を見せる。

 来店者の喜ぶ顔を想像して店づくりをしているという佐野さんだが、「お客さまにとって当店のような個人店で、なおかつ専門店は入りづらいのではと感じていた。店に入るきっかけづくりとして、また焙煎したての豆をいつでも気軽に楽しんでほしくて24時間買うことができる豆の自動販売機を思いついた」という。

 自販機には毎週月曜に焙煎した、瓶入りの豆や粉50グラムが6種ほど、300円台で並び、種類は週ごとに替えている。「3月から稼働させたが、『店が定休日でも買える』『50グラムなので手軽』などの声をいただいている」と佐野さん。

 店内には、コロンビア産クレオパトラ(200グラム=870円)、ブラジル産ショコラ(同840円)などが並び、豆の特徴に合わせ10~15分ほどかけて焙煎して販売。待っている間には佐野さんがハンドドリップでいれたコーヒー1杯をサービスしている。

 「『コーヒーを飲む』ことのハードルを下げたい。豆の専門知識がなくても気軽に来てもらえたら」と呼び掛ける。

営業時間は、11時~19時。水曜・第3火曜定休。

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