かすかべ親善大使の茂木健一郎さんの講演会が10月27日、ウイング・ハット(春日部市谷原新田)で開催された日本商工会議所青年部「第38回関東ブロック大会 埼玉かすかべ大会」で講演を行った。
脳科学者、作家として活動している茂木さんは、春日部の八木崎小学校、春日部中学校卒業。子どものころは「一人学級崩壊」といわれるほど落ち着きがなかったという。識字障害などの学習障害を持つ著名人を挙げ、脳は欠点と長所が表裏一体となったもので「苦手分野があれば得意分野がある。学校の成績は関係なく、できなくても何の問題もない」とした。
現代の子どもがテレビ離れをしていること、ネットなどで活躍している人を引き合いに出し、「今の時代は地方にいてもナンバーワンになることができる条件がそろっている。付加価値を作る創意工夫があればいい」と話した。
たくさんのことに興味を持ち、つなげていくことで新しいビジネスやライフスタイルができるので、「やってみてはどうか」と勧め、「未来のお客さんである子どもたちからいろいろ学ぶことができる」と締めくくった。
同会場では、春日部の伝統工芸や大たこ揚げのたこの製作体験や「選ばれる個性的なまちづくり」と題した、専門家による対談も行い、龍Q館の視察をはじめ市内各所で、商工会議所会員向けにイベントが開催された。