「ペットと防災」の展示が、春日部市市民活動センター「ぽぽら春日部」(春日部市南1、TEL 048-731-3550)で行われている。主催は「しっぽとかぞく」。
防災月間や9月20日~26日の動物愛護週間に合わせ、春日部市の地震や洪水のハザードマップや他県のこれまでの震災や水害の被害の様子、ペットを飼っている場合の防災について手作りの資料やイラスト、専門誌などを交えて展示する。
展示は4回目で、代表の山本夏聖(かいせい)さんの手作り。「東日本大震災では、人だけではなく、たくさんのペットも犠牲になった。悲しみを引きずっている人の話や、ペットを残して避難した人が、ペットを連れに戻り、被害に遭う話を耳にした。当時は何とかして救いたいと思った」と振り返る。その後、防災のワークショップや講演会に足を運び、HUG訓練などの災害時の初動の訓練も学んだと言う山本さん。
「物心ついたときから生き物が大好き。セミやモグラ、犬、猫など、けがをしていたら連れて帰ってきてしまう子どもだった。現在ゴールデンレトリバーを飼っている。自分の犬は一番大切だが、よその犬も猫もかわいいと思う。同じように思っている人たちが防災の知識をつける役に立てたら」と話す。
「最近の台風や大雨被害などについてSNSを見ていると、ペットを飼っている人などが困っていることも多く、普段からの備えが大切だと感じた。災害時はペットと一緒に避難所に行っても、場所により異なるが、必ずしも同じ空間に居られるわけではない。普段からケージに入っていられる訓練や健康管理、衛生面に気を付けること、散歩時の犬仲間とのコミュニティーも大切。災害時でも助け合いができる」と山本さん。
「わが家では家族として生活している犬を、災害時など不安な時に離れて暮らすことは考えられない。防災計画の一つとして、自分が車で犬と車中泊できるように備えている。今後まちを挙げて、人もペットも守れるような防災計画などができたらうれしい。今できることとして、ペットに迷子札を着けていない人はすぐに着けてほしい」と呼び掛ける。
展示時間は9時~21時30分。入場無料。9月28日まで。23日には、避難所運営ゲーム「HUG訓練」を行う。