庄和市民センター正風館(春日部市大衾)で2月24日、アメリカ人シンガーリチャード・ハートリーさんを迎えたゴスペルコンサート「KASUKABE INTERNATIONAL GOSPEL FESTIVAL2020」が開かれた。
春日部を拠点として活動するゴスペルコーラスバンド「TEARS WIPE TEARS」が企画した同フェスは、ハートリーさんを講師に迎え22日・23日の2日間にわたるワークショップと、24日のコンサートから成る。
同バンド主宰の山盛成人さんは「20代の時に何度もニューヨークに行きゴスペルを勉強した。その際にハートリーさんに師事していた。2018(平成30)年に春日部でハートリーさんのワークショップを開いたが、今回のようなライブイベントは初めて」と振り返る。
ニューヨーク出身のハートリーさんは牧師の傍ら、1999年に自らが率いるゴスペルグループで、歌手のダイアナロスさん主演映画への出演や、ブロードウェーのミュージカルで主演を務めたこともある。現在はフランスやイタリア、イギリスなど世界各地でゴスペルライブを行っている。
山盛さんは「ゴスペルはいろいろなジャンルの音楽の基でもある。ハートフルなゴスペルは癒やしにもなる。春日部でゴスペルに触れる機会は少ないが、地元でゴスペルと、ゴスペルの感動を分かち合うことができれば」と話す。
今月22日・23日にライブハウス「エバーチャイルド」(中央2)で行われたワークショップには50人ほどが参加し、ハートリーさんによる熱のこもった歌唱指導が行われた。ハートリーさんは「歌うことが怖くてもプロはそれを見せない。自信を持って歌ってください。ステレオタイプにならず、自分を表現してください」などと指導。
24日のコンサートには、ワークショップの参加者もステージに立ち、2日間のワークショップで練習した曲を披露した。母親と一緒にワークショップから参加した三戸慶太さん(小学5年)は、「歌ってみたくて参加した。ワークショップも楽しかった。学校以外で初めて人前で歌った。緊張したが、音楽に乗ってしまえば楽しい。良い思い出になった」と笑顔を見せていた。