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春日部にそば店「玄杜亭」 サイクリストのそば職人がそば粉と酒にこだわり

店主の城和慶さん

店主の城和慶さん

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 手打ちそば店「蕎麦酒場 玄杜亭(くろもりてい)」(春日部市粕壁東1、TEL 048‐878‐9778)が8月25日、オープンする。

天丼とそばのセット

 埼玉県上尾市で2017(平成29)年2月に創業。古民家で営んでいたものの、古民家の修繕が必要となったことや、地元である春日部から多くの来客があったことから、生まれ育った春日部に移転することを決めた。

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 「店名の玄杜は、自転車のフレームに使われることがあるクロムモリブデン鋼から。高校生の頃から自転車が好きだった」と店主の城和慶さん。高校生のときは、春日部から東大宮まで1時間かけて自転車で通学していたという。「自転車だとどこにでも行けそうな気がするし、スピードが速すぎず景色も見られるところが良い」と話す。

 会社に勤務していたときは、会社まで15キロの道のりを自転車で通勤していた。バックパッカーに憧れがあったという城和さんは、2012(平成24)年28歳の時に自転車でユーラシア大陸を走破。「8カ月ほどかけて走破した。荷物が70キロくらいあったので過酷でつらかったが、今考えると楽しかった」と振り返る。「旅の話や自転車の話をお客さんとするのが好きなので声を掛けていただけるとうれしい」とも。

 旅をする中で、日本の伝統文化に関わる仕事がしたいと思ったことや、父親がそば好きだったことからそば職人になることを決意。東京のそば店で2年半修業した。「雑用から始めた。朝の仕込みでは1年間はそば粉を練った。生地を麺棒で延ばす、延(の)しも1年。残りの半年を切る作業に費やした。居酒屋のメニューも出していたので、料理も作っていた」と振り返る。

 そば粉は、群馬県の「あかぎ深山ファーム」のそば粉を使う。「そばの二毛作をしていて、7月に夏の新ソバ、11月に秋の新ソバが採れる。もともとそば屋の店主だった方が農主で、無農薬で土作りからからこだわっている。そば粉の状態で食べると甘味や香りを感じるし、粘りが違う。そばを作る過程でも切れにくく、粘りが強く弾力がある」と城和さん。

 そば釜は春日部市内の厨房用機械器具を製作している「吾嬬(あづま)製作所」のものを使う。「知人に教えていただいた。ほかのものと比べると厚みがあり、耐久性がある。地元で店を開くので、春日部のつながりで使えてうれしい」と城和さん。

 メニューは「天丼とそばのセット」(1430円)や、上尾店の時に人気があった、自家製のたれを絡めた「冷燻鴨のユッケ風」(880円)、「つまみ3点盛り」(660円)など。「うちのそば湯割に合う、甘味があるそば焼酎」という「玄杜亭オリジナル蕎麦焼酎」(グラス、500円)などの焼酎や日本酒、リキュールやウイスキーなど、常時20種ほどの酒もそろえる。

 「春日部に良いころはたくさんあるが、もっと輝くまちになると思う。このような時期ではあるが、市外からもお客さんに来ていただき、もっとまちが賑(にぎ)わい、まちの活性化のための架け橋となれたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時30分~14時、17時30分~22時。日曜・月曜定休。

春日部市粕壁東1-1-14