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越谷の和菓子店「和三盆  恵菓(けいか)」が1周年 伝統踏まえ、新たな提案も

優秀和菓子職に認定された、店主の頼富博貴さん

優秀和菓子職に認定された、店主の頼富博貴さん

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 越谷の複合施設「WAnest(ワネスト)」(越谷市蒲生茜町)内にある和菓子店、「和三盆  恵菓(けいか)」(TEL 070-4814-4833)が10月18日、1周年を迎えた。

和三盆糖の商品

 店主で和菓子職人の頼富博貴さんは、香川県生まれ。子どものころから手作りと、人に振る舞うことが好きで、テレビで見た料理を家族に作るなどしていた。高校卒業後、香川県の特産品の一つ「和三盆糖」を作る製糖所で10年間、和三盆を木型に入れ打ち出す干菓子や飴細工職人として腕を磨いた。

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 その後独立に向け、生菓子や焼き菓子の勉強をするために上京。「銀座  鹿乃子」の厨房で働いた後、老舗「虎屋」に入社。上生菓子のほか、企業の周年記念や個人の誕生日など、客の要望に合わせて和菓子を創作する「オートクチュール和菓子」も担当していた。老舗の看板を背負うプレッシャーもあったが、客と一対一で対話しながら作る和菓子はやりがいがあったという。

 出来上がった和菓子を見て感動し涙する客も。「その姿を見ると疲れも吹き飛び、自分の表現で和菓子を作りたいとより強く思うようになった」と振り返る。昨年、妻が生まれ育った越谷に店を構え、自身の得意分野で、原点でもある和三盆糖を使った干菓子や、最中などを販売。「食べた人がほっとして、心が温かくなる菓子を作りたい」と頼富さん。

 子どもも安心して食べられるように、原料や素材にこだわり、国産や、なるべく自然のままのものを使っている。干菓子は、果物のペーストや皮を入れた果汁感のあるもの、ミントタブレットのように携帯していつでも食べられるような小箱や、桐箱入りの商品「ふりだし」を作るなど和菓子の新しい形も提案している。

営業時間は11時~18時。月曜定休。