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「いのちの授業」でヒラメを育てる、春日部市立江戸川小中学校生徒が命を考える授業

どのような意見が出たのか確認し合いながらまとめた

どのような意見が出たのか確認し合いながらまとめた

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 春日部市立江戸川小中学校(春日部市上吉妻1)で行われている水産資源の大切さと食や海の問題について学ぶ「陸上養殖体験プロジェクト」の一環で2月12日、命について考える授業を行った。

約10センチに成長したヒラメ

 同プロジェクトは、魚を育てるなどの「いのちの授業」を通じて海や海の生命について子どもたちに考えてもらい、海を未来へ引き継ぐ行動のきっかけづくりを目的とし、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018(平成30)年に始まった。カリキュラム監修や水槽考案は、NPO法人日本養殖振興会が行っている。

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 同校5年A組は昨年7月から、同NPOの協力を得てヒラメを飼うための水槽や小石などを準備し、ヒラメの生態なども調べ、10月にはヒラメ14匹を受け取った。現在は、朝と放課後にエサをやり、昼に掃除をするなど当番制で育てていて、当初7~8センチだったヒラメは約10センチまで成長した。

 同NPO代表理事の齊藤浩一さんは、昨年10月以降も度々同校を訪れ、飼育の手伝いや授業を行ってきた。プロジェクトの最後には、育てたヒラメを食べるのかどうするのかを自分たちで話し合って決める。今回の授業では、生徒たちで協力して命について考えた。自分で考えたり、辞書を使ったりしながら、ファシリテーター役の生徒のリードの下、付箋紙に書き出し、まとめた。

 「お金じゃかえない」「寿命」「大事」「生物が生きるために必要なもの」など多くの意見が出た。ファシリテーターの一人だった染谷拓海君は「ファシリテーターをやってみて、皆に考えてもらったり、まとめることや、意見を分類したり、同じ意見を見分けるのが難しかった。皆が支えてくれてできた」と話す。

 齊藤さんは「予想以上に意見が出た。いろいろ考えてほしかった。深く掘り下げることで、命の意味が分かると思う」と話す。今後、もう一度意見をまとめ、ヒラメをどうするのか結論を出すという。