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春日部の大凧あげ祭り中止 関係者ら「断腸の思い」

2019年5月は、「令和」「元年」の文字が書かれた2張の大だこを揚げた

2019年5月は、「令和」「元年」の文字が書かれた2張の大だこを揚げた

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 春日部大凧あげ祭り実行委員会が2月15日、「令和3年春日部大凧あげ祭り」を中止すると発表した。

昨年制作した「五輪」の大だこ

 国の選択無形民俗文化財に指定されている「春日部大凧あげ祭り」は、江戸時代に始まった伝統行事。実行委員会では今年の開催に向け、新型コロナウイルス感染拡大状況を注視し、感染防止に向けた対策を検討しながら準備を進めてきたが、国の方針であるイベント開催要件を順守した上での祭り開催は困難な状況であると判断。来場者や運営に関わる関係者、市民の健康と安全を最優先に考慮した結果、中止とした。

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 祭りは例年2日間にわたり行うが、2日間とも中止となったのは、1950(昭和25)年・1952(昭和27)年に江戸川を改修のために宝珠花の街並みを移転した際、2012(平成24)年に大雨で会場となる河川敷が浸水した際と、新型コロナウイルス感染症が拡大した昨年に続き5回目となる。

 庄和大凧文化保存会の川島栄会長は「感染防止などについて、昨年から会議を重ねてきた。皆やろうという意気込みがあり、やるつもりで昨年の11月から竹や和紙の準備や、和紙を張る作業を始めていたが、感染が拡大してきたので作業は中止していた」と話す。

 「感染症終息の見通しが立たなくなってきたこと、大凧あげまつりはもともと『初節句』のこどもの健康を願う祭りであることから、1歳未満の子どもたちの健康・安全を第一に考えた結果、180年の伝統や歴史を守るためにも、断腸の思いで中止を決定した。来年は新型コロナウイルス感染症の終息を願っている。来年は昨年と今年の分も盛大に行うことができたら」とも。

 「初節句祝い」に申し込んでいる人には、対応案を検討の上、後日郵送などで連絡するという。