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「そこらへんの草」に大きな反響 販売店増、早くも春日部のご当地グルメに

「みどりスーパー」では連日、完売が続いている

「みどりスーパー」では連日、完売が続いている

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 春日部の「みどりスーパー」(春日部市米島)をはじめ近隣10店で「そこらへんの草」を使った商品の販売を始めた4月1日以降、商品完売やSNSでの投稿が増えるなど話題を集めている。

「埼玉」にかけて、310円のみどりスーパーの「そこらへんの草天丼」

 同店は、魔夜峰央(まやみねお)さん原作の映画「翔んで埼玉」の「埼玉県人には『そこらへんの草』でも食わせておけ」というせりふにちなみ、「そこらへんの草天ぷら」を2年前から販売。現在コロナ禍で売り上げだけではなく気持ちも落ち込んでいるため、SNSでつながった埼玉県内の店に「そこらへんの草」を使った商品開発・販売を持ち掛け、1日、一斉に販売を始めた。

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 販売開始を伝えるニュースが4月1日に配信されたため、SNS上では「エイプリルフールのフェイクニュースかと思った」というコメントが相次いだ。さらに、「そこらへんの草」商品はアシタバや春菊、小松菜などの野菜を使って商品を作っているが、「本当に食べられるのか」というニュアンスのコメントも散見された。

 「みどりスーパー」の河内みどりさんは「連日完売が続いている。埼玉県民なので買い占める方はおらず、1人1点ずつ買い、次の人に残してくれている。売り切れると、『そこらへんの草』を採りにいかなければならないので、並んでいるお客さまに『1時間後くらいにできます』と伝えても、次のできあがりを待ってくれている」と言う。

 翌2日にテレビでも取り上げられたこともあり、川越市、入間市などのほか、東京都、千葉県から来店する客の姿も。河内さんは「どこから来たのですかと聞くと『埼玉です』と言うので、『いいですよ』と購買を許可している。義実家が埼玉だからと、東京から忍び込んできた方もいる」と笑顔を見せる。

 同日には、魔夜峰央さんの娘を名乗るツイッターアカウント「山田マリエ(娘)」さんも、販売開始を知らせる春日部経済新聞の記事に、「笑い泣き」や「葉」を表す絵文字などを用いて引用リツイートしたり、参加店のツイートをリツイートしたりしたこともあり、一時、「#そこらへんの草」「#翔んで埼玉」の投稿が増えた。

 売り上げが好調のため、ほとんどの店が販売を続けているほか、新たな販売店も増えた。洋食店「カフェクレール」(牛島)、自然食レストラン「camecame30」(大枝)、「志村酒店」(備後)、居酒屋「福島や」(粕壁東)、カレー店「アジアン レストラン シタラ」、洋食店「暖手」、そば店「峰舟」(以上、大衾)、総菜店「ミートショップ関根」、精肉店「肉の赤尾」(以上、米島)、「渋谷農園QUIQUI」(蓮田市上平野)、「武井鶏園」(杉戸町並塚)、「カフェ&レストランペニーレーン」(杉戸町本島)、「Cafeはらっぱ」(八潮市大瀬)の13店。

 河内さんは「『草を刈りに来た』と、参加店を回ってくれるお客さんもいる。この商品をご当地グルメにして全国制覇したい。春日部といえば世界のクレヨンしんちゃんだが、しんちゃんにも食べてもらい、『翔んで埼玉』としんちゃんがコラボして『翔んで春日部』として世界デビューできたら」と力を込める。

 SNS上では、実際に野草を採って食べているという投稿も見られる。自然生態系保全や再生に関する調査・研究などを行い、野草に詳しい埼玉県生態系保護協会 春日部支部代表の三好あき子さんは「昔から春には野草を食べる習慣があった。野草は、食べておいしいもの、薬草といわれる体に何かしらの作用があるもののほか、毒草もある。農薬がかかっている場所もあるため、食べるのであれば、植物の知識だけではなく、土地についても知っておいた方がいい」と話す。

 「春日部周辺に樹林帯はほぼないが、川や水田、畑がある。『すごく自然が豊か』とまでは言えないが、地道に見ていれば足元にたくさん花が咲くなど、草花が咲く余地がある。花や草などを探しながら散歩するのもいいのでは」とも。

 販売商品、販売時間や終了日などは店により異なる。

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