ラーメン店「濃厚煮干しそば つけ麺 必 HITSU」(越谷市弥十郎、TEL 080-1059-8706)が10月16日、越谷にオープンする。
カウンター席10席のみの、煮干しラーメンとつけ麺を提供する同店。社長の黒澤英樹さんは、春日部で生まれ、越谷で育った。18歳の時、ラーメン店を開きたいと思っていた黒澤さんは、修業をするため中華料理店の門をたたいた。
黒澤さんは「中華料理店で修業するつもりが、実家が魚店だったこともあり、人手が足りないすし店で働くことを勧められ、働くことになった」と振り返る。6年修業し独立。すし店やすし居酒屋を開いた。2015(平成27)年12月には、「スープカレー」「酢飯オムライス」などの創作料理をメインに、酒はハイボールや生ビールを提供する居酒屋「喰蔵(くうぞう)」(越ヶ谷1)をオープンした。
緊急事態宣言が発出されていた期間、喰蔵は昼営業を行った。黒澤さんは「すし店ではお吸い物を提供していたので、昆布やカツオ、煮干しなどのだしを勉強していたこともあり、昼営業では、得意分野だった煮干しを使ったラーメンを提供した。お客さまからは『ここで出すのはもったいない』『ラーメン店を開いたら』など、非常に評判が良かったことから、40年くらい前からの念願だったラーメン店を開くことにした」と経緯を明かす。
麺は、製麺所に依頼し、数種類の小麦をブレンドし低加水製法で作った麺を使う。「小麦本来の風味が感じられる上、煮干しスープによく合う」(黒澤さん)。熟成煮干しとしょうゆだれのあっさりスープと、豚骨、鶏だしを熟成煮干しなどと合わせた濃厚スープの2種のスープでラーメンを提供する。メニューは「あっさり煮干しそば」(850円)、「濃厚煮干しそば」(950円)、「どろどろ濃厚煮干しそば」(1,100円)、「濃厚煮干豚骨つけ麺」(1,000円)などがある。
黒澤さんは「まずは『あっさり煮干しそば』を食べてほしい。えぐみ・苦味・臭みがないので、煮干しが得意ではない人でも好きになれると思う。麺の食感も味わってもらえたら」と話す。「念願のラーメン店でドキドキする。すし店では生ものの提供がメインだったが、今度はだしがメイン。だしを作るのは繊細な作業であることと、お客さんの好みもある。怖い部分もあるが、頑張っていきたい」と力を込める。
営業時間は8時~14時。水曜・木曜定休。