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春日部市内19店に大沼中学校生が制作した商品POP まちの活性化に

「菓子工房 オークウッド」の店内に掲出されたPOP

「菓子工房 オークウッド」の店内に掲出されたPOP

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 大沼中学校(春日部市大沼6)の生徒が制作した商品POPが1月24日から、市内19店に掲出されている。

「めん房 朝日屋」に掲出している「藤うどん」のPOP

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 同校は昨年11月、魅力ある地域社会の形成と発展に向けた活動として、市観光協会の協力の下、総合授業の一環として「ココ見て!春日部プロジェクト」を始動。2年1組~5組の生徒が春日部市を中心とした地域の特産品・伝統工芸品・歴史・防災の事業者を訪ねて取材し、市の魅力のアピールや、まちが活性化することを目的として商品POPを制作した。

 同校社会科の長田昌利教諭は「2年生は、コロナ禍で入学式は小規模開催だったり、イベントも中止だったり、校外学習ができなかったりと外部との接触が特に少ない学年。外部と接触できるような、外部に発信できるような授業をさせてあげたいと思い、この授業を計画した。事業者への取材の後、生徒たちの顔がかつてないほどの笑顔だったので、このプロジェクトを進めて良かったと思う」と話す。

 生徒たちからは「小学生のときに春日部の特産品の羽子板制作などの体験をしたことはあるが、今回は自分たちから、どのように作っているのか、どんなお客さんに人気があるのかなど詳しく質問をすることができて、より春日部の魅力を知ることができた」「春日部のすごい一面をたくさん知ることができる貴重な体験だった」などの感想が多かったという。

 生徒たちは授業や冬休みに1人POP1作品を制作。各店に送付した。各店では、届いた複数のPOPを順次店内に掲出している。

 「めん房 朝日屋」(藤塚)の時田将利さんは「きれいに描けていてクオリティーが高いと思った。自分たちではこのように作れない。手描きのPOPはなかなか作らないが、手描きの良さを再認識した」と話す。

 「おづつみ園」(中央2)POP担当の別所卓子さんは「取材時に、こちらの話をよく聞いて自分に落とし込んでから、きちんと制作してくれた。生徒たちの個性も出ていて、売る側の私たちの視点と違い、新しい視点で楽しさも伝わってくる。初心に返った気持ちになり、勉強になった」と話す。

 「菓子工房 オークウッド」(八丁目)オーナーシェフの横田秀夫さんは「当店でもPOPを作るが、私たちが考える枠を超えていると思った。オリジナリティーがあり、発想力もあると感じられた」と話す。同店は1~2カ月ほど掲出する予定。

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