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春日部の昔ながらの居酒屋「山蕗」、昭和を貫く2代目店主で8周年

店主の松永功さん(右)と従業員の矢島美和子さん(左)

店主の松永功さん(右)と従業員の矢島美和子さん(左)

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 春日部の居酒屋「串焼呑家(どんけ) 山蕗(やまぶき)」(春日部市中央1、TEL 048-737-8899)が1月、2代目店主になって8周年を迎えた。

地元にちなむメニューも多い

 前店主が26年前に創業し、刺し身などの日本料理を提供する小料理屋だった同店。現店主の松永功さんは創業当時から料理人として働いていた。飲食の仕事が好きで、自分の店を持つことが夢だった松永さんは前店主から「引退するので引き継いでくれないか」と言われ、店を買い取り2011年の元日、2代目店主となった。

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 従業員の矢島美和子さんによると、「昭和の頑固おやじが昭和を貫いている。料理については妥協しない」という松永さん。店主になる時には大きな希望と共に不安も入り混じった。「自分に人の管理ができるのかという不安もあった。日本料理ではなく、いろいろやりたいと思った」と振り返る。

 北千住で生まれ小学5年から春日部在住の松永さんは「若いころは真夜中に大きな音のする乗り物に乗って走るなど、まちに迷惑をかけていた」という。「そんな自分を温かく包んでくれたまちを大事にしていきたい。まちのためになりたい」という思いから、市民が交流し、生産者・飲食店・消費者をつなぐことを目的としたイベントを、矢島さんも企画し定期的に開いている。

 自身も生産者とつながり、農業の苦労などを知ることができた。「生産者の人柄が野菜の味に出る。人の良さや、生産物の良さをどうやって店の料理で伝えて行くのかが課題」と話す。市内の生産者が作った野菜などのメニューも多く、野口農園の春日部在来大豆を使ったコロッケ「豆コロ」(1個180円)や中山トマト園の「中山さんの春日部トマト」(1個300円)などがある。

 「大山どりのしそ梅ささみ」(1本180円)をはじめとした串焼きがメインメニューで、提供まで時間が掛かるのは注文を受けてから材料を切って焼くため。現在、春日部在来大豆を使った新メニュー「春日部豆カレー」を試作中。スパイスの使い方を知るため「スパイス&ハーブコンサルタント」の資格も取得した。「隠し味は野口農園の自家製みそ。豆の味をもっと引き出したい」など、こだわりは強く「夏までには完成させ、店で提供したい」と意気込む。

 営業時間は18時~24時。日曜・祝日定休(翌日が祝日の日曜は営業)。

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