春日部駅東口の仮駅舎の供用が2月4日、始まった。
1899(明治32)年8月に開設された春日部駅。春日部駅や周辺では、伊勢崎線上りの仮線路を駅東口側に設置するため、東口仮駅舎の建設や東口駅前広場の歩道・道路の移設など暫定的な改修工事をはじめ、富士見町地下道を延長する工事や線路沿いでは路盤工事をしている所もあるなど、高架化関連工事が進んでいる。
同駅では、3日22時ごろから旧東口駅舎の自動改札機の移設を開始。最終電車発車後から自動券売機などを仮駅舎へ移設するなど、作業が早朝まで続いた。
旧東口駅舎は解体されるが、長年使われてきた駅舎に対して利用者の愛着が感じられる動きが多く見られた。春日部駅職員が東口駅舎への感謝の気持ちを込めた「卒業証書」を作成し掲出したほか、旧駅舎を撮影する駅利用者の姿も日常的に見られた。3日には、春日部駅東口商店街連合会の若手により構成される「粕壁商店街NEXT PROJECT」主催の式典「さようなら、春日部駅東口駅舎~124年間にありがとう~」が行われた。
仮駅舎の利用者は「きれいで広く、開放感がある。最初は迷うかもしれないが、すぐに慣れると思う」と話していた。
春日部駅長の安生和宏さんは「昨夜は旧東口駅舎の最終電車を見届けに来てくれた方がいてうれしい限り。今後も利用者さまに愛される駅にしていきたい。新しい駅舎なので利用者さまに分かりやすいように丁寧に案内していく」と話した。