春日部市内の公共施設などをバスで巡る「施設めぐり」が2月15日、開催された。主催は春日部市シティーセールス広報課。
市政や施設への理解を深め、市民からの意見や要望を求めることなどを目的とし、2005年に始まった同企画。年4回開催で、うち1回は親子向けに行い、児童センターでの工作体験などもある。一般向けの今回は「防災センター」「春日部消防署」「春日部市学校給食センター」「情報発信館 ぷらっとかすかべ」「共栄大学」をバスで巡った。
参加者29人は8時半に市役所に集合し、春日部消防署に併設された防災センターへ。備蓄倉庫にズラリと並ぶ備蓄品の前では、「アルファ化米は約3万5,000食、クラッカーは約13万食、水や粉ミルク、毛布などもあるが、家庭では3日間の食料を備蓄してほしい」と、防災対策課の塚田さんから説明があった。
消防署では、消防本部の組織について、119番の通報を受ける司令部の役割、市内の昨年の火災は56件で数年前よりも減少していることなどの説明があり、職員が普段使っている施設内の食堂や仮眠室を見学。今月27日に稼働を始める新しいはしご車の説明もあった。
その後、市内の小学校6校と中学校3校の計約3,200人分の給食を作っている「春日部市学校給食センター」(春日部市神間)へ移動。センター内をどのようにして清潔な作業環境に保っているのかや、給食の現状などについての説明があった。参加者はあらかじめ258円の給食代を支払い、同日に中学校で提供されたメニュー「牛乳・コッペパン・サラダ・ソーセージ・チリコンカン・いちごジャム」を試食した。
さらに、情報発信館「ぷらっとかすかべ」(粕壁1)に立ち寄り、同施設や市内の魅力についての説明を受け、共栄大学(内牧)では税金について学ぶ模擬授業を受けた。参加した市内在住の夫婦は、「市内に住んでいても個人では行くことができない場所に行けるので参加した。消防署では、どのような質問にも丁寧に答えてもらえ、春日部が守られていると分かり安心した」と話していた。