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「春日部夏まつり」、4年ぶりのみこしパレード 若手も文化継承に熱い思い

襷(たすき)メンバーと会議に参加した自治会役員ら

襷(たすき)メンバーと会議に参加した自治会役員ら

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 「春日部夏まつり」が7月15日・16日に開かれる。

2019年の春日部夏まつりの様子

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 毎年7月の13日に最も近い土曜と日曜の2日間行われる祭り。江戸時代に宿場町として栄え、市が開かれていたかすかべ大通り周辺で、市神として祭られていた八坂神社の祭礼がルーツとされる。

 新型コロナウイルス感染症の影響で2020年、2021年は中止。2022年は、50回目の節目だったが、みこしは担がず、みこし展示のみの開催となった。同祭りが中止になったことで、文化の継承に危機感を覚えた若手関係者が中心となり、2020年から、祭り関係者との会議や親睦会などを行っていた。

 宮本町会のみこし責任者野澤栄一郎さんは「私の中で一番古い祭りの記憶は、父に連れて行ってもらった3歳の時。祭りは、年に1度いろいろな大先輩たちに会える大切な機会でもある。例年25基ほどみこしが出るが、みこしの数や担ぎ手の数を減らしたくないと思い、みこしを通じた地域活動ができないかと数人で集まっていた」と振り返る。

 会議などを重ね、つながりが広がり、自治会や市などとの関わりも増えたという。現在は、より良い祭りにするためのアイデアを出し合うなど、週1回程度役員会議を行っていて、6月25日には、野澤さんが発起人となり、地域文化の継承を目的とした団体「襷(たすき)」を立ち上げた。

 野澤さんは「町会ごとの連携を強め、よりスムーズなみこしパレードができたら。春日部夏まつり実行委員会と連携しながら、歴史も大切にして若い人にも伝えていきたい。みこし文化に興味がある人たちの窓口にもなれたら」と力を込める。

 「今回は駅付近が高架化関連工事をしているため、みこしパレードのルートが少し変わる。4年ぶりのパレードなのでまずは安全に開催できたら」とも。

 パレードには24基のみこしが参加予定。15日は17時30分から開会式を行う。17時30分から流し踊りと和太鼓競演を春日部駅東口広場、よさこいソーランを同駅東口地域で行い、18時から大人みこしパレードを行う。16日は11時~12時に子どもみこしパレードを同駅西口地域で行い、17時10分から流し踊りと和太鼓競演を同駅東口広場、17時40分から山車パレードを同駅東口地域で行い、18時から大人みこしパレードを行う。

 両日とも、17時から21時30分まで周辺は交通規制される。

 雨天決行・荒天中止。

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