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越谷にペアリング提案するティースタンド 店主が産地訪ね選んだ茶を販売

店主の河野知基さん

店主の河野知基さん

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 越谷にティースタンド「お茶を贈る人」(TEL 050-5472-2194)が7月15日、越谷の複合施設はかり屋(越谷市越ケ谷本町8)にオープンした。

「きき茶セット」の一例

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 店主の河野知基さんが営むティースタンド。河野さんが産地を訪ねて選んだ茶や、茶とペアリングした軽食などを提供する。店舗面積は約9坪。カウンター2席と小上がりがある。

 子どもの頃から食べることが好きだった河野さん。料理人を目指して高校では調理師免許を、大学では管理栄養士の資格を取得した。卒業後は千葉県のイタリアンレストランに料理人として就職したものの、人手不足のため、サービスマンとして勤務することになった。

 河野さんは「将来自分の店を開きたいと思っていたので、スキルを磨きたかった。お客さんが求めるものを観察することや、マネジメントなども学んだ」と振り返る。ワインソムリエの資格も取得。運営にも携わるようになったという。

 「この先は、ワインではなくノンアルコールドリンクのペアリングが必要なのではと思った」と河野さん。ノンアルコールドリンクのラインアップを増やし、地産のお茶、果実や野菜を使ったドリンクを出したところ、客から好評を得たという。

 「ノンアルコールドリンクを突き詰め、お茶にたどり着いた。日本や台湾、インドのお茶も学んだ。日本のお茶の可能性はすごいと感じ、評価されていない茶もあり、このままでは文化が衰退していくのではと思い、もっと世に出したいと思った」と話す。2021年、飲食店に茶を卸す会社を創業。実際に味わってもらう場所を持ちたいと考え、今回店を開いた。

 メニューは、「本日の水出し茶 浅漬けセット」(600円)、水出し茶3種と浅漬けが付く「きき茶セット」(1,100円)や、期間限定のドリンクを提供する。8月31日までの期間限定ドリンクは「国産アールグレイ YABUKITA スパークリング 白桃フローズン」(650円)。ドリンクのみテイクアウトもできる。

 茶葉やティーバッグも販売する。「アールグレイ やぶきた1st flash」(ティーバッグ7袋入り、1,200円)、「自然栽培 米ほうじ」(同、1,100円)など約10種。茶葉の量り売りも行う。ラインアップは季節ごとに一部変える。

 河野さんは「今後、食のイベントも開催していく。お茶を嗜好(しこう)品として日常に落とし込み、本当においしいお茶がある日常を作りたい。若い世代の人たちにも興味を持ってもらえたら。こだわっている生産者さんのお茶の流通量を増やし、生産者さんが作り続けられる一助にもなれたら」と力を込める。

 営業時間10時~17時。水曜定休。

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