5月に開催される「大凧あげ祭り」のたこに書かれる文字が決定し2月24日、江戸川中学校で庄和大凧文化保存会・下若組と参加者による「元年」などの文字書きが行われた。
江戸時代から始まった伝統行事「大凧あげ祭り」は、国の選択無形民俗文化財に指定されている。大だこの大きさは縦15メートル・横11メートルで、竹と小川町産の和紙を使い、約3カ月かけて制作される。文字が「平成」と「感謝」だった昨年は、大だこ2張共に3年ぶりに揚がった。
今年の大だこの文字は、春日部市大凧あげ祭り実行委員会により「元年」と新元号に決定した。小だこ2張の文字は、市内の小学5年生から募集した58件の中から「未来」「前進」が選ばれ、「新しい元号の未来に元気いっぱい進んでいけるように」との思いが込められているという。
大だこは、縦30センチ・横45センチの和紙を3,000枚貼り合わせたものに、水性塗料で文字や背景を塗っていく。この日は下若組30人と参加者10人ほどにより、「元年」「前進」「宝小町」の文字が書かれた。新元号の文字書きは、上若組により、新元号が発表される4月1日以降に行われる。
下若組長の佐藤武夫さんは、「大凧あげ祭りは、新しい元号になってすぐの祭り。たこを大空高くあげ、新しい時代を盛り上げられたら」と話した。
企業や個人商店向けのコマーシャルだこの注文も、3月末まで受け付けている。