「第7回未来の春日部駅東口を考える 景観まちづくりワークショップ」が3月9日、匠大塚春日部本店5階イベントホール(春日部市粕壁東2)で行われた。主催は、春日部市都市計画課・日本工業大学。
行政がより市民目線に近い計画を策定するため、市はでは2017年から日本工業大学と連携し、市民や学生が参加するワークショップなどを行ってきた。
ワークショップでは、対象地域となった春日部駅東口の「かすかべ大通り」の景観を考えたり、他市の事例を学んだり、宇都宮へ視察に行ったりなどし、市民の意向を生かしながら、かすかべ大通り周辺地区の町並みやにぎわいづくりに関する計画を作成した。
ワークショップの成果として今回、「昔からある樹木を大切にしよう」「空き家も敷地内を緑化しよう」「歴史を感じる建物との調和を大事にしよう」などの38項目の計画が提案された。研究の一環として昨年行われた、「かすかべ大通り周辺 花植えプロジェクト」「銭湯カフェ~富士の湯~」の発表もあり、実施までの道のり、成果や今後の課題についての報告があった。
日本工業大学の学生が「2018年度かすかべビジネスプランコンテスト」で発表した、「匠大塚春日部店駐輪場有効利用構想」や、「2018年度春日部市学生政策コンテスト」で提案した大通り沿いのビルを大学が連携したまちづくりの拠点にする「まちなかキャンパスかすかべ」の発表も行われた。
中には学生の卒業設計もあり、地域住民に親しまれた場所をリノベーションして地域活性化する仕掛けを盛り込む設計や、春日部市出身の同大学建築学科4年(2018年度)小川研究室 荒井隼輔さんは、自身が子どものころ一人で過ごす時間が多かったという経験から、「春日部こども長屋」という、教員を目指す学生の寮と学童用の図書館・町の食堂などをまとめた施設について説明した。
同大の学生や教員、20代~70代の市民など合わせて63人が、質問や新たな提案、情報交換などを行った。