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春日部の居酒屋「青挑」、挑戦者として青ちょうちん掲げ1周年

店主の中島充裕さん

店主の中島充裕さん

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 春日部の居酒屋「酒肴大衆ばる 青挑(せいちょう)」(一ノ割1、TEL 048-876-8472  )が3月13日、オープン1周年を迎えた。

店頭には青色のちょうちんが掲げられている

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 ラーメン・そば・洋食・イタリアン・創作料理・和食など、さまざまな飲食店の調理や立ち上げに、15年以上にわたり携わってきた中島充裕さんが自身の店として構えた同店。飲食業界にいるころから独立を夢見ていたが、昨年一ノ割駅から徒歩約1分という好立地に開業した。

 長崎県生まれの中島さんは、中学生時代に勉強しながら聞いていたラジオのディスクジョッキーに憧れていた。高校を卒業し博多で一人暮らしをしながら声優の専門学校に通い、その後東京にあるナレーターや俳優養成所に合格したため、埼玉へ移り住んだ。夢を追い勉強していたがある時、「自分よりも年上の先輩たちがレッスンしているのを見て、自分は夢がかなうまで頑張り続けられるのか不安になった」という。

 自身の情熱が足りないと感じた中島さんは歩む道を変え、2番目にやりたいと思っていた飲食業界に入った。「物心付いたころから、母親が左半身不随で、料理といえばカレーかシチューしか作れなかった。母のためにおいしいものを作りたいと子どものころからにずっと思っていた」と言う。飲食店を多数運営する会社に入ったものの「初めは右も左も分からなかった」と振り返る。

 オープンキッチンの店で調理の練習をしていた時、「来店客に『チャーハン作って』『ペペロンチーノ作って』と言われることもあり、材料費だけをもらい、調理して出すなどしていた」。修業中であったためうまく調理できなかったが、「『まずい』と言いながらも食べてくれた。来店客に育ててもらった」と中島さん。

 「食事、酒、会話を楽しんでもらえる場所にしたい」という同店。提供する料理は、牛ハラミとフレンチフライ(950円)、毎日手作りしているバジルのフォカッチャ(432円)、レモンの皮を焼酎に付け込んだものをサワーで割り、さらに凍らせたレモンを氷として入れている、生レモンサワー(518円)など。

 店頭に掲げているちょうちんは、通常は赤色が多い中、青色。「自分はチャレンジャーだと思っている。ボクシングなどの挑戦者は青コーナーにいるし、常に謙虚でいたいという思いも込めて店名を『青挑』とし、青色にした」と明かす。

 営業時間は16時~24時。木曜定休。

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