春日部のユリノキ通りにある「ケンタッキーフライドチキン 春日部ユリノキ通り店」(豊町4、TEL 048‐795‐4655)のカーネル・サンダース像が現在、「武者カーネル」に装飾されている。
ケンタッキーフライドチキンは1984(昭和59)年、地域活動の一環として、端午の節句に合わせ、店頭のカーネル立像によろいやかぶとを着せる「武者カーネル」を開始。全国の店がテーマを基に独自に飾り付けをしている。
同店は1988(昭和63)年3月、春日部駅前店として春日部駅東口ロータリーにオープンしたが、同駅高架化工事の影響で2022年3月、現在の場所に移転した。
店長の吉田健太郎さんは「移転した年は忙しすぎて武者カーネルの装飾ができなかったが、昨年は装飾し、社内のコンテストでは140店中の8位になった。今年はよりバージョンアップさせた」と話す。
装飾は全て手作りで、かぶとやよろいは廃棄段ボールで作った。かぶとには春日部の「春」という文字や人工の藤の花を付け、「春日部大凧(だこ)あげまつり」のたこのデザインで「春日部」と書かれたたこを持たせた。よろいは、折り紙で作った手裏剣や花で装飾した。
陣羽織は、吉田さんが布を購入し裁断し、パートの女性が手縫いした。吉田さんは「装飾には春日部を盛り込んだ。カーネル立像はマネキンと違い腕が動かないため、服の型が取れない。何となくフリーハンドで布を切って作った」と話す。
「フードや接客の良さはどの店舗でもあるが、『この店は何かやっている』という楽しさを出したい。少しでもお客さまが笑顔になってくれたらうれしい」と吉田さん。
「当店に着任するまで春日部にあまり縁がなかったが、仕事をしているうちにいろいろ知ることができて、ここにいて楽しいと感じている。もっと春日部を盛り上げることができたら。コンテストは、今年は参加店が多いと思うが1位になれたら」とも。
営業時間は10時~20時30分。五月人形の装飾は5月6日まで。