日本茶のチャイとカレーを提供する「茶番 chavan(ちゃばん)」が10月12日、住居兼複合施設「WAnest(ワネスト)」(越谷市蒲生茜町)内にオープンする。
店主の河野知基さんはイタリアンレストランで働き、ワインソムリエの資格も取得したが、ノンアルコールドリンクとフードのペアリングに可能性を見いだし、日本茶にたどり着いたという。産地を訪ねて選んだ茶をもっと世に出したいと考えたことから独立し、2023年7月、市内の複合施設はかり屋(越ケ谷本町8)にティースタンド「お茶を贈る人」をオープンした。
今回の出店について、「形の良い茶葉は売れるが、味は変わらなくても不ぞろいのものは売り方が難しい。そのような茶葉を消費できる場所作りと、お茶とスパイスの組み合わせを楽しんでもらいたいと思った」と話す。店舗面積は12畳。席数は、カウンター=4席、テーブル=6席。
ランチタイムに「チキンカレー」「地元野菜のカレー」「月替わりカレー」(以上1,600円)、「2種盛りカレー」(1,800円)などのカレーを提供。カレーには、「お茶を贈る人」で出た茶がらから取っただしを使っている。河野さんは「ベジブロスのようなイメージ。動物性のだしと違い、やわらかいコクが出る」と話す。カレーには日本茶のチャイがセットで付く。茶葉は緑茶、ほうじ茶、紅茶の3種類を用意。メニューは全てテイクアウト可。
「お茶はハードルが高いと思われがちだが、身近に感じられるカレーを使い、カジュアルに楽しめるお茶を提案していく。カレーやおいしいものが好きな人がお茶と出合うきっかけづくりができたら」と力を込める。
営業時間は11時30分~15時。火曜・水曜定休。