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「幸手アートさんぽ」 幸手市の商店でアート作品展示 作品制作のライブパフォーマンスも

100年以上続く酒店「永文商店」内に設置した、矢吹多歌子さんの作品

100年以上続く酒店「永文商店」内に設置した、矢吹多歌子さんの作品

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 幸手市にある20店の商店の中に、市内外の彫刻家・絵画・版画・映像のアーティスト17人と日本工業大生による作品展示や公開制作を行う「幸手アートさんぽ」が開かれている。主催はNPO法人アート体験協会。

守屋桃香さんと守屋雄介さんのライブパフォーマンスの様子

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 東武日光線幸手駅東口の地域にある商店街の寺や商店の中にアート作品を展示し、来場者は歩いて各店に入り作品展示や制作のライブパフォーマンスを見学できるほか、アートを完成させるスタンプラリーなどを展開する同イベントは今年で3回目。

 実行委員長で彫刻家の小林晃一さんは、「幸手はかつて宿場町だった。昔の商店街には生活する全てがあった。商店街に作品を展示することによって、商店の中に入ってもらい、奥の蔵などを見てもらうなどいろいろなコミュニケーションが図れるうえ、作品を通して人間味のある会話も生まれる。人を知ることで活気が生まれるきっかけとなれば。」と話す。

 「小学校6年の時、ハト小屋が作りたくて金物屋に行った。店主は『これはこうしたらいいよ』などとアドバイスをくれた。今は検索すれば何らかの答えが得られるが、経験者と目と目を合わせて聞いて教えてもらうのとは違う」とも。

 「イベントは商店街に浸透してきた。作家と商店の人のコミュニケーションもできてきた。作家がいないときは商店の人が来場者に説明し、コミュニケーションを取ってくれることがありうれしい」と小林さん。「店主が昔のことを思い出しながら話をしてくれることもある」とほほ笑む。

 幸手生まれの守屋桃香さんは、守屋雄介さんと共に夫婦で映像作品の展示や公開制作を行っている。「東京から戻ってきたら、あって当たり前だと思っていた店が廃業していて、ショックを受けた。街が変わっていくのを目の当たりにして、『もっと知りたい』と感じて店の人に焦点を当てた映像作品も作った。知れば人は皆良いし、まちは結構面白い」と桃香さん。

 開催時間は10時~17時(会場により時間・休日が異なる。最終日は15時まで)。4月7日まで。

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