農林水産省の多面的機能支払交付金を使った農地の活用や維持管理で11月21日、春日部の金崎区環境整備会が優良事例として表彰された。
埼玉県多面的機能支援推進会議が、農業・農村が持つ県土の保全などの多面的機能を支える農道の草刈り、水路の泥上げなどの地域の共同活動を支援する「多面的機能支払交付金」を活用し、2024年度に活動した396組織のうち、特に優れた取り組みを行った8組織をに表彰した。
農地所有者や周辺住民から成る金崎区環境整備会は2020年4月から、約54ヘクタールの農地で農地の維持や遊休農地の活用などに取り組んでいる。
主な活動として、遊休農地をコスモス畑にして、コスモス鑑賞や防災訓練を行う「コスモス祭り」を自治会と共催し、地域コミュニティーの醸成を図っている。他に、草刈りや路面補修、泥上げなどの農地維持活動、土水路をコンクリート水路へ更新する直営施工による工事も行うほか、建設事業経験者構成員から成る「共同活動サポート隊」の構築にも取り組む。
同整備会の書記、石崎純一さんは「公の場で表彰され、農地の大切さを再確認した。これからも金崎地区の農地をどのように守るか考えていく。立場を超えて行政の方々にも協力してもらえたら」と力を込める。