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越谷のラーメン店「流行るより愛される一杯を」が老朽化で閉店 移転視野に

「流行るより愛される一杯を 大袋店」店舗外観

「流行るより愛される一杯を 大袋店」店舗外観

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 ラーメン店「流行(はや)るより愛される一杯を 大袋店」(越谷市恩間)が1月26日、閉店する。

【関連画像】「どこか懐かしく感じてもらえるような味を目指した」というラーメン

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 石川英一さん、和美さん夫婦が営むラーメン店。昆布や干ししいたけ、するめや煮干しを使った魚介スープに香味野菜、豚ガラや鶏ガラを合わせ、全粒粉入りの麺を使う淡麗系ラーメンをメインに提供する。

 英一さんは山形県で48年喫茶店を営む両親の下で育ち、学生時代のアルバイトから飲食店一筋で、日本料理店やそば店、ラーメン店などで働いていた。山形でそば店を開いたこともあったが、18歳から31歳まで暮らした関東で「自分のラーメンで勝負したい」という思いから、和美さんの地元の越谷に2023年1月、店を開いた。

 周辺は住宅街であることから、老若男女が食べられるようなラーメンをメインに提供。英一さんは「お客さまからは『優しい味だね』との声をもらっている。初めて食べても、どこか懐かしく感じてもらえるような味を目指した」と話す。

 今回、建物の老朽化や材料費などの高騰などから閉店を決めた。1月10日にSNSで閉店を発表すると、閉店を知った常連客や知り合い、地元の飲食店店主などが次々に店を訪れ、移転先の紹介や、移転に向けたアドバイスをしてくれたという。英一さんは「皆さんからたくさんの言葉をかけてもらい、いったん消えた火を再び付けてもらった気持ち。今は移転を視野に入れて考えている」と話す。

 「この2年で大袋の多くの人と仲良くなれた。この町が本当に好き。移転再開までは学びの時間としてパワーアップし、また皆さんにラーメンを提供できる日が来るように進んでいく」と話す。

 営業時間は11時~14時30分。

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