DIYなどができる機械を備えた会員制シェア工房「KILTA(キルタ)春日部」(春日部市八丁目、TEL 048-753-1703)が4月20日、グランドオープンした。
2011年3月に起きた東日本大震災の津波により、建物の多くを失った岩手県陸前高田市。住民が一体となって自分たちの手で集会所を作り笑顔が生まれたことがきっかけで生まれたのが、ものづくりを一緒に楽しむ「KUMIKI PROJECT(クミキプロジェクト)」。
「『暮らしを作る人をつくる』というコンセプトの下、同プロジェクトの桑原憂貴社長が2018年1月、一般社団法人KILTAを設立した。地域の人がものづくりを楽しんだり、DIYのスキルを学んだりする場所として、第1号の拠点が横浜にでき、次に春日部に開いた」と、KILTA春日部の代表、大井英樹さんは話す。
「自分は6歳まで春日部で暮らした。昔は自然がとても豊かでホタルがきれいだったという記憶が残っている」と大井さん。その後さまざまな場所に住み、現在は横浜市在住。「春日部は元気が無くなってきたように見えていたが、横浜に居ながらもまちおこしの気運を感じたので、一念発起した。今後は春日部に腰を据え、一緒になってまちおこしに取り組み、盛り上げていけたら」と意気込む。
施設内にはレーザー加工機・3Dプリンター・溶接機などを備える「シェア工房」、「ビンテージ家具のショールーム」、「リフォーム相談ができるモデルハウス」と3つのエリアがあり、7月末にはデジタルデータを元に木材を加工するShopBot(ショップボット)も導入予定。
7月には、「ものづくりが好きな方や職人、アパート経営者など向けに、物件所有者と共にDIYをするスクールも開校する」予定だという。「この工房は、DIT(DO IT TOGETHER=一緒にものづくりし、人のつながりも作る)できる場所にしていきたい」と笑顔を見せる。「共につくるDIY大家さんの学校開校記念セミナー」は6月30日開催。
営業時間は9時30分~17時30分。火曜・水曜定休。