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春日部のコーヒー店「10$ Coffee.」10周年 「1000通りの味わい」をカスタマイズ

一ノ割の駅近くに店を構える

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 春日部のコーヒー店「10$ Coffee.(テンダラーズコーヒー)」(春日部市一ノ割1、TEL 048-733-7361)が9月28日で10周年を迎えた。

焙煎機と店主の井上恭一さん

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 コーヒー豆販売とテーブル席9席を備え喫茶ができる同店は、2009(平成21)年9月28日に創業。店主の井上恭一さんは春日部で生まれ育った。プログラマーとしてソフトウエア開発などの仕事をしていたが、「会社勤めではなく、独立したいと常々考えていた」という。

 「会社員時代は、喫茶店などくつろぐ時間やコーヒーが好きだった。仕事を辞めてコーヒー店を出店しようと決め、レストランをはじめコーヒー豆販売店やカフェ、バーなどで働いて自分の方向性が見えてきた。豆を焙煎(ばいせん)して販売し、コーヒーやケーキも食べられる店にした」と井上さんは振り返る。

 「初めて来店した方には好みを聞き、試飲してもらってから豆の提案をする。再度来店した方からまた話を聞いて記録を残し、新たな提案をしてさらに好みに合わせ微調整している。いろいろな豆や焙煎方法を試してもらうとより好みが分かる。お客さんの好みにばっちり合った瞬間はうれしい」と笑顔を見せる。

 注文が入ってから、生豆を10分~15分かけて焙煎。焙煎は極浅煎から深煎りまで20パターンあり、豆の挽き方も極細挽きから粗びきまで9段階ある。「焙煎パターンと常時取り扱っている50種の豆を合わせると1000通りくらいの味わいが出せる。一人独りのお客さんの好みにカスタマイズして提供できるようにしている」

 仕入れた豆はハンドピックで異物を取り除いて店に並べる。「一ノ割ブレンド」(200グラム、920円)、甘みと強いコクがある「ブラックハニー」(同、1,160円)、すっきりとした甘みと酸味がある柑橘系フレーバーの「ゲイシャブレンド」(同、1,720円)などがある。

 「始めたばかりの頃は色々大変だった。好みの味にできず怒られたこともある。それでも来てくれた方に違うものを提案するなどして自分も勉強になり感謝している。今後は、甘みと香りがあり後味がクリアーになるような焙煎で、深煎り中煎り浅煎りそれぞれの最高レベルの味が出せるようにしたい」と意気込む。

 営業時間は10時45分~20時(日曜は17時まで)木曜定休。

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