「八丁目元旦祭」が1月1日、八坂香取稲荷合社(春日部市八丁目1)で行われた。
1429年に、下総国香取神社を勧請して創建したと伝えられる同社。1860年代に作られたというみこしは、市内の25基の中で1番大きいという。このみこしを修繕しながら現在に至り、1979(昭和54)年に修繕した際、夏祭りだけではなく、参拝者の多い元日にもお披露目しようと「八丁目元旦祭」が始まった。
境内では31日23時20分から神事が行われた。みこしは、鳥居にぶつからないように注意深く宮出しされた。担ぎ手は八丁目町内のみならず、町外などからの応援も含めて約150人が集まり、気温2度で強風が吹く中、威勢のいい掛け声と共に町内を練り歩いた。
新年を迎える直前にみこしを止め、担ぎ手や観覧者でカウントダウンを行い新年を祝った。境内では笛や太鼓のおはやしが演奏される中、温かい鶏汁や甘酒が振る舞われ、参拝客が暖を取る姿も見られた。
参拝客は「市内に住んでいるが、みこしを見るのは初めて。風が強く寒いが、担ぎ手の気合が感じられた」と話す。