「R40大人のビブリオバトルin埼玉」の決勝戦がイオンレイクタウンkaze(越谷市レイクタウン4)で1月18日に行われた。主催は埼玉県 県民生活部 共助社会づくり課。
ビブリオバトルは、バトラー(本の紹介者)がお気に入りの本を持ち寄り、1人5分の持ち時間で紹介。観覧者からの質問タイムもあり、観覧者が最も読みたくなった「チャンプ本」を選ぶ。
同課担い手支援担当 主幹の桑原武蔵さんは「埼玉県では、シニア世代の地域活動参加を後押しする施策を行ってきたが、いまだに地域活動参加はハードルの高いものとなっている。県が実施した調査結果によると、シニア世代は音楽活動や映画鑑賞よりも読書に時間を費やしていることが分かったため、『シニア世代が地域活動に参加して繋がりを持つことで心身とも健康に過ごすこと』を目標とし、全国で初めて40歳以上限定で同イベントを開催することになった」と話す。
2019年9月から予選会が始まり、これまでさいたま市、春日部市、戸田市、三郷市、宮代町、蕨市など県内17市町で予選を行ってきた。準決勝に出場したのは、春日部市、戸田市、三郷市、宮代町、蕨市、桶川市、さいたま市、志木市、鶴ヶ島市、所沢市、小川町、熊谷市、飯能市、東松山市、三芳町からの15人。
バトラーは「チャレンジ」「出会い」「笑顔」の3つのテーマに合わせて本を選んだ。観覧者の投票の結果、決勝戦に進んだのは3人。狭山市の林誠さんは「裸でも生きる」(山口絵理子著)、熊谷市の木藤正義さんは「『ふつうの子』なんてどこにもいない」(木村泰子著)、久喜市の筧美和子さんは「線は、僕を描く」(砥上裕將著)を紹介。立ち見の観覧者もいる中、どのバトラーも、自身の体験なども交えながら思いを込めて紹介した。
優勝した熊谷市の木藤さんは「今日は、紹介したこの本を読んでほしいという気持ちと、素敵な本に出会いたいという気持ちで来た。本当に大満足です」と笑顔で話す。決勝戦の司会を務めた、女優でさいたま観光大使の村田綾さんは「本が大好きで、今日紹介された本を全て読みたいと思った。たくさんの本に出会えてうれしい」と話す。