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中国江蘇省の小中学生自ら集めたマスク5千枚、交流あった春日部の小中学校へ

中国から届いたマスクの一部

中国から届いたマスクの一部

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 中国江蘇省張家港市の3小中学校から、交流があった春日部市内3小中学校で使ってほしいと、マスク5000枚が交流に尽力した市内の坂田好之さんのもとに届き、4月23日、市に引き渡された。

「春日部市、頑張れ!」など、子どもたちが考えた春日部市へのメッセージ

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 中国江蘇省張家港市の白鹿(しろしか)小学校、曁陽実験(ちいやんじっけん)小学校、第二中学校は、昨年それぞれ異なった時期に来日。市内の上沖小学校、大沼中学校、江戸川小中学校との親善交流や、「羽子板のさか田」(春日部市粕壁東)で押絵羽子板の体験教室、「匠大塚春日部本店」(春日部市粕壁東)で和菓子作りや着物の着付けなどの体験をしていた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で自宅待機となり、マスクの購入がままならない日本の現状をニュースで知った中国の子どもたちは、来日した際に交流した3校の子どもたちに向け、子どもたち自らマスクを調達。来日時に押絵羽子板作りなどを通じて、学校間交流に尽力した坂田さんに、マスクと手紙をメッセージと共に送り、4月20日に届いたと言う。

 石川良三市長は「今回のマスク寄贈は、坂田さんをはじめ地域の方々や行政、学校が連携して実施した学校間交流が生んだもの。春日部市には現在24人の新型コロナウイルス感染症罹患者がいるので憂慮している。中国の子どもたちが小遣いで買ったマスクをお送りいただき、心から感謝している」と話す。

 坂田さんは「3月ごろから準備を始めてくれていた。日本人は白いマスクが好きだと知り、手分けしてできる限り白いマスクを集めてくれた。マスクのほかにもアルコール消毒液も千本ほど手配してくれたが液体は送ることができず、マスクのみが届いた。子どもたちはアルコールを送れずがっかりしていたと聞いている」と話す。

 「交流で日本に来た時は、日本の学校の掃除や、給食を生徒自ら配っていることなどに驚いていた。春日部市の関係者や地域の方のもてなしに感動していたことからこのような寄贈となった。ありがたく思うし、気持ちがうれしい」と笑顔を見せる。

 マスクは子ども用マスクが約900枚、通常サイズが約4000枚。白色をはじめ少しピンク色も入っているという。配布時期や方法については調整中という。

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