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春日部東口商店会若手有志が3、40代向けフリー紙 地元出身著名人を起用

「粕壁商店街NEXTPROJECT」メンバーら

「粕壁商店街NEXTPROJECT」メンバーら

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 春日部駅東口商店会の若手有志団体「粕壁商店街NEXTPROJECT」が春日部駅東口駅前を中心とした情報を提供する情報紙「NEXSPRESS R30/40」を9月18日、発刊する。

表面は、TKda黒ぶちさんを特集する

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 春日部駅東口に店舗などを構える若手有志で構成する団体「粕壁商店街NEXTPROJECT」は、遊休空間の活用やまちの回遊性を高める事業などを行っている。

 広報担当の橋本和伸さんは「春日部で生まれ育った。子どもの頃は、名前も知らない周囲の大人にお世話になり、祭りのことやまちの情報などを教えてもらった。当時は商店街が元気だったが、今はあまり賑(にぎ)わいが無く、それは自分たちのせいでもあると感じている。自分たちが大人になった今、地域に働き掛けをすることがまちへの恩返しだと思う。まちづくりは、春日部青年会議所で学んできた。その経験や知識を生かして活動している」と話す。

 フリー紙は、A3サイズのフルカラーで2つ折り。部数は2500部、隔月で発刊予定。読者ターゲットは春日部に住む30代~40代だという。「何が地域を一番元気にするのかと考えた時、地元と接点があまりない人々と地元のつながりを作るツールがあればと思った。結婚などを機に春日部に移り住んできたものの、市外で働いているので春日部とあまり接点が無い30~40代の方などに読んでもらえたら」と橋本さん。

 「各業界で活躍する地元出身の著名人を起用し、地元の店などの地域情報を掲載する。その著名人を知っているが、まちとの接点が無い人の接点を作る機会に。まちに興味はあるが著名人を知らない人には地元出身の著名人を知る機会をつくるという相乗効果を狙っている。紙面で見た小売店などに来てもらえたらまちが元気になるのでは」とも。

 初回は春日部在住のラッパーTKda黒ぶちさんを取り上げる。「TKさんの行きつけの店を中心に地元の店を掲載している。3rdアルバムのアートワーク制作に携わったことで接点ができ、お互い春日部が好きという共通点から今回の起用に至った。今後も地元出身のいろいろなジャンルで活躍している方と一緒に制作していきたい」という。

 18日から、実際にまち歩きをした動画や、紙面に掲載した料理のレシピ紹介動画などもユーチューブで公開する。ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなどSNSと連動して情報を発信していく。

 「広報担当4人を中心にどんな内容なら面白いと思ってもらえるか考え、全メンバー15人の意見を集約し、同じ思いを持つ地元の同世代の協力も得ながら制作した。情報発信で簡単にまちが変わるとは思っていないが、まちをつくるのは人。人の意識を少しでも変えていきたい」と意気込みを見せる。

 次回は11月に発刊予定。東口駅前商店会加盟店舗を中心に市内の協力店、市内各駅に設置する。

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