春日部市は大規模水害を想定した水害救助訓練を9月25日、庄和総合公園内修景池(春日部市金崎)で行った。
市防災対策課、春日部警察署、市消防本部、3月に市と「災害時における特殊車両を用いた後方支援活動に関する協定」を締結した、サポートマーケティングサービス(粕壁東6)が参加。救助ボートや、サポートマーケティングサービスの水陸両用の特殊車両を用いた水害救助の実動訓練を行った。
開会式で石川良三春日部市長は「避難勧告を発令した昨年の台風19号から間もなく1年たつ。本年は昨年の教訓を生かしつつ、感染対策を行いながら避難所開設、運営訓練を行った。合同で訓練を行うことは大変ありがたく、意義深い。この訓練を契機に、災害時の人命救助がより迅速かつ的確な対応となるように一丸となり取り組んでいきたい」と話す。
小雨が降り続く中、訓練には30人ほどが参加。訓練は、台風の大雨により利根川栗橋地点が決壊し、市内に大規模な浸水が発生、自宅に取り残された住民を救助するという想定。関係機関による派遣要請の伝達訓練をする派遣要請訓練。水陸両用車を迅速に現場に移送するため、パトカーが現場まで先導する訓練。
修景池を浸水区域と見立て、要救助者を救助ボートや水陸両用車で救出する救助訓練を行い、1時間ほどで無事終了した。
市防災対策課 齋藤綱紀課長は「当初は当課とサポートマーケティングサービスで訓練を行う予定だったが、警察署、市消防本部に声掛けをしたところ、4部門合同となった。それぞれの機関の対応方法を学ぶことができた。皆さまの協力に感謝している。来年もまたさまざまな訓練をしていけたら」と締めくくった。