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春日部の米菓店、趣味高じ脱サラ開業で6周年 より軽い食感の新商品も

店主の石原康企さん

店主の石原康企さん

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 米菓店「イシハラヤ」(春日部市米島)が2月21日、6周年を迎えた。

より軽い食感の焼きおかき

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 国産米を使い、米油で揚げたおかきを販売。4.4坪の店内に19種のおかきが並ぶ。店主の石原康企(やすき)さんは、15~6年ほど前におかきを作ることが好きになったという。「転勤族で、埼玉県に住んでいた時、人からいただいたおかきを食べたらおいしかった。話を聞いたら、『農家の人は結構自宅で作っている』と言われ、じゃあやってみようと思ったのが出発点だった」と振り返る。

 しょうゆ味を主としてわさびを入れるなどアレンジをしながら自作を続けていた石原さん。「煎餅屋さんは多いが、おかきに絞り込んだ店は少ないと思ったので、もともと独立したかったこともあり、おかき専門店を開くことにした」と話す。前職で住んでいて縁があった埼玉県で物件を探し、春日部市で店を開いた。

 人気商品は「のり塩味」「しょうゆ味」(共に90グラム=350円)、(150グラム=550円)や、化学調味料不使用でグルテンフリーのしょうゆを使うなど、アレルギーに配慮した商品も取り扱う。6周年を機に、油を使わないおかきも発売。

 「油で揚げた商品を作ってきたが、油で揚げているものに抵抗がある人もいる。より健康志向を目指し、焼いたおかきの販売も始めた。しょうゆや砂糖をかけると焦げることもあるので、調味料の分量や焼き方を調整するなど試行錯誤した。油で揚げたおかきはサクサクの食感で、焼いたおかきはカリッとしていて揚げたものよりも軽い食感」という。

 現在は塩味の焼いたおかきを開発中。味がなかなかなじまないなど開発に時間が掛かっているが、今月中の販売開始を目指す。昨年庄和地区でもち米を有機栽培で作っている農家と知り合うことができたことから、昨年末から玄米餅を庄和地区産に変え、地元産の有機栽培農産物販売も始めた。

 「私は静岡県出身の完全なよそ者の人間だが、周辺の方は温かく優しく迎えてくれた。開店当時から来てくれる方もいる。庄和地区内で移転した際も皆さんに支えられた。感謝の気持ちを持ち続け、これからも地元のみなさんに喜んでいただける商品を作っていきたい」と意気込む。

 営業時間は、11時~18時30分(火曜・木曜は13時~)。月曜・日曜定休。

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