春日部駅構内5カ所に市民が撮影した桜の写真82点が3月24日から掲示されている。企画は、まちなかツナガルプロジェクト。
まちなかツナガルプロジェクトは、2018(平成30)年から、毎年3月に市内の公園橋上で桜をテーマとしたマルシェイベント「桜咲くマルシェ」を開いてきた。昨年は緊急事態宣言発出のためマルシェは中止。同プロジェクト代表のナオナさんは「写真をSNSに投稿してもらい、ネット上に桜を咲かせるという企画を行い、355枚の写真が集まった」と振り返る。
今年も集まるイベントは行わず、「桜咲くかすかべ」と題し、3月1日からオンラインメインで開催。まちや家を会場と見立て、SNSへの写真投稿募集や動画配信、サイトで参加店の商品を紹介する。イベント開催の周知を行う中で、昨年集まった桜の写真を駅に掲示することになった。
ナオナさんは「このイベントは、仕事を市外などでしていて地元の情報や魅力をあまり知らない方たちに届けることが目的。そのような方に届けるには大きなショッピングモールや駅など多くの方が利用する場所にチラシを置くこと。春日部駅にチラシの配置をお願いしたところ、思いに賛同してくださり、写真の掲示に至った」と経緯を明かす。
東武鉄道春日部駅駅長の谷田貝淳さんは「以前から駅が地域の身近な存在になれないか、何かできないかと思っていた。今は大人数で回遊するのが難しい時期であるため、情報交換やSNSを活用し情報発信するのは良い取り組みだと思う。これまで駅でもいろいろな発信をしてきたが、地元の人の身近な情報に勝るものはない。そのような地域の情報を発信できるということで、協力させていただくこととなった」と話す。
同駅職員が、掲示板に複数の写真や同イベントサイトなどのQRコード、作成した桜の花びらなどを貼り装飾した。同駅構内の1番線北春日部駅寄りと改札付近の掲示板、3番線・4番線の掲示板、7番線のポスターボードに掲出している。今後、新越谷駅構内に45枚の写真を掲出する予定。
ナオナさんは「このようなことがかなうとは思っていなかったため、とてもうれしい。多くの方に見ていただき、地元に良い場所があることや、サイトに興味を持っていただけたら」と笑顔を見せる。
4月4日まで。