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春日部のイタリアン店がサクランボ使う冷製スパゲティー 一皿に佐藤錦10粒超

「冷製さくらんぼスパゲティー」

「冷製さくらんぼスパゲティー」

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 春日部のイタリアンレストラン「暖手(ダンテ)」(米島、TEL 048-746-8759)が6月15日、季節限定「冷製さくらんぼのスパゲティー」の提供を始めた。

「冷製さくらんぼスパゲティー」Aランチ。サラダには自家製ドレッシング

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 2004(平成16)年4月に創業した同店は、スパゲティーのほか、子羊のグリルなどのアラカルトも提供するイタリアンレストラン。店主の関川宣久さんは、料理の専門学校に通い、都内のイタリアンレストランに就職。数軒のレストランで調理を担当した後、愛着のあった地元に戻り店を開いた。関川さんは「大変な時もあるが、お客さんが『おいしい』と言ってくれたり、お客さんと触れ合えたりすることが楽しい」と話す。

 「冷製さくらんぼのスパゲティー」(1,760円)は、2006(平成18)年ごろから提供を開始。毎年6月中旬からサクランボの仕入れが終わるまで提供している。山形県で農業を営む関川さんの父の知人から毎年、送られてくるサクランボ・佐藤錦を関川さんが、「(サクランボを)何かのメニューにできないか」と考えたことがきっかけで提供が始まったメニューだという。

 関川さんは、サクランボをコンポートにしてみたり、トマトをジュース状にして加えてみたりするなど試作を繰り返したものの、「サクランボは生のままがよい」という結論に至った。冷製さくらんぼのスパゲティーでは、大きさにより佐藤錦を一皿に12~13粒使い、甘さと酸味のバランスを取るためにカットしたトマト少量も入れ、ビネガーやオリーブオイルなどで作った自家製ソースであえて仕上げる。

 関川さんは「毎年、『待ってました』と言ってくれる常連のお客さんがいる。初めての人は『甘いの?どんな味なの?』と半信半疑。『甘酸っぱくてデザート感覚で食べられます』と説明している」と話す。

 佐藤錦の仕入れを農家1軒に絞っているため、農家の収穫が終われば提供も終了する。関川さんは「今年は、特に佐藤錦の収穫量が少ないと聞いている。花が咲いた時に霜が降りて、花が落ちてしまったらしい。入荷状況により、今年の提供は早々に終わる可能性があり、数日以降の予約は受けられない」と話す。「例年通りの大きさで、しっかりとしたさわやかな甘さ。今だけの甘酸っぱい味を楽しんでもらえたら」とも。

 営業時間は、11時30分~14時30分、17時30分~21時。月曜定休。

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