首都圏外郭放水路（春日部市上金崎）に7月17日から、新たな見学コース「インペラ探検コース」が設けられる。首都圏外郭放水路利活用協議会が7月8日、発表した。

暗いためヘッドライトを頼りに歩く、羽根車に続くコース

　「インペラ探検コース」は、調圧水槽（通称＝地下神殿）の一番奥にある、直径4メートルの排水ポンプの羽根車（インペラ）を見学できるコース。

　春日部市観光振興課課長の添田智則さんは「地下神殿の魅力をより深く体感できるようなコースを模索していた。見学会を通して防災機能の仕組みを知ってもらいたいことと併せ、直径が4メートルもある羽根車の迫力を感じ、大きさに驚いてもらいたいことから、非公開としてきた羽根車を見学できるコースを設定した。まるで洞窟探検のような体験にもなると思う」と話す。　

　同施設の稼働時に立坑から流れ込んだ水は、調圧水槽に貯まり、排水する際には、羽根車により地下から江戸川へ放流する。新たな見学コースでは、施設内を水の流れと同じように第一立坑、調圧水槽、羽根車の順で巡れる。

　調圧水槽の奥は暗く、水が貯まっているため、見学時には汚れてもよい動きやすい服装で集まってもらい、用意したヘルメット、ヘッドライト、ヒップウェダー（長靴）などを着用してもらう。ヒップウェダーを履いてもらうため、靴下と、ベルトが付けられるズボンの着用が必須になる。

　見学の所要時間は約110分。料金は1人4,000円。未就学児は保護者同伴でも参加できない。中学生以下の参加者は大人同伴（大人1人につき子ども1人まで）が必要。身長130センチ未満の人は参加できない。

　添田さんは「7月は週1回程度、8月は9回程度の開催を予定している。今後は、来訪者の声を聞きながら実施回数を検討していく」と話す。

　天候により中止する場合がある。
　公式ホームページから予約できる。