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春日部の子ども食堂が移転 感染症の影響で食堂休止も無料配布会開催へ

NPO法人「地域子ども共育ステーション」のメンバーら。(左から2番目が猪狩氷青さん)

NPO法人「地域子ども共育ステーション」のメンバーら。(左から2番目が猪狩氷青さん)

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 春日部のNPO法人「地域子ども共育ステーション」が運営する「かすかべ子ども食堂ひなた」が7月25日、武里地区集会所(大場)で生活必需品と食料の無料配布を行う。

集まった生活必需品や食料

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 同NPOは、両親が共働きで忙しい子どもや居場所を必要としている子どものために毎週水曜、「かすかべ子ども食堂ひなた」として食事と居場所を無料提供している。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、昨年2月から活動を休止している中、市内の企業や個人などに呼び掛けマスクや菓子を集め、昨年4月、中学生までの子どもとその保護者向けに無料配布会を行った。

 10月には地元のレストランなど8店と提携し、子どもたちが提携店に持って行けば食べ物などと交換できる無料券を配布。同NPO代表理事の猪狩氷青(ひょうせい)さんは「コロナ禍で子ども食堂を開くことができないため、その代替案として、店主さんたちの協力を得て行った。店が市内に点在しいているので、それぞれ子どもたちが住む場所に近いところに行ったようだ」と話す。

 「まだ食堂を再開することはできないが、昨年に続き、複数の協力店の下、マスクや食料品などを集め続けている。昨年配布会を行って、必要とされていると感じたので今年も配布会を行うことにした。必要とされているものを必要とする人へ届けたい」とも。

 以前食堂を開いたり、配布会を行ったりする拠点としていた場所は、契約期間が満了したため退去し移転した。猪狩さんは「移転したことで、事務所と子ども食堂などを開催する活動拠点が分かれた。事務所は子どもの町(西金野井)だが、食堂や配布会などの活動場所は武里地区集会所になった」と話す。

 今回の配布会は13時からで、配布品が無くなり次第終了。「毎回子どもたちが100人前後集まる。たくさん用意しているので、早い時間から並ばなくても配布品はあると思う。密を避けるため、分散して来てもらえたら」と猪狩さん。駐車場がないため公共機関の利用を呼び掛ける。

 今後も毎月最終日曜13時から行う予定。最新情報はホームページやSNSで発信する。「市内の子ども食堂が1つ無くなったと聞いた。子ども食堂を必要としている子どもたちに向けて、今後はより広い範囲で活動ができたら」とも。

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