道の駅庄和(春日部市上柳、TEL 048-718-3011)が10月17日、黒豆「庄和黒」を使った「黒豆うどん」を発売した。
新国道4号線沿いに立地する道の駅。駐車場を含めた広さは約2万9000平方メートルで、地元生産者の野菜や特産品を販売するほか、屋内レストランや屋外には軽食コーナーを備える。
同駅は、2009(平成21)年ごろから同駅周辺の庄和地区で丹波種の黒豆「庄和黒」を栽培。同年10月から、黒豆の枝豆の販売を行う。
同駅農産物直売所副店長の小林敦子さんは「近隣で黒豆を作っているところが少ないことや、休耕地があったことから、黒豆をブランド化していけば地域振興につながるのではとなり、黒豆が選ばれたと聞いている」と話す。「健康や食に関心が高いお客さまが多いので、黒豆は需要があるのではということも理由の一つ」とも。
5月に植え10月に収穫した黒豆の若さやは、枝豆として販売している。「通常の枝豆のようにゆでて塩味を付けて食べる。豆の薄皮は緑色のものも多いが、うっすら黒い色をしているものもある。味は、普通の枝豆と比べると濃厚で甘みが強い」と小林さん。12月ごろに収穫し、乾燥させたものを黒豆として販売している。
「黒豆は年間通して食べられるが、お正月に食べるような煮豆が代表的。お正月の印象が強いため、加工した商品を売り出そうと、いくつか商品化してきた」と小林さん。これまで、黒豆まんじゅう、黒豆煎餅、黒豆焼酎などを開発。2年ほど前には黒豆そばを発売したところリピーターが徐々に増えてきたことから、半生のうどんを開発した。
黒豆を炒(い)ってすり潰し、きな粉にしたものを生地に練り込んだ「黒豆うどん」(400グラム、645円)。小林さんは「何度か試作したが、インパクトを出したかったことなどから竹炭も練り込んだ。イメージ通りのものができたと思う」と話す。「ざるで食べるのが一番お勧め。通常の白いうどんと並べたら、白黒でインパクトが出るなど、面白いのではないか。お土産などとしても皆さんに楽しんでもらえたら」とも。